ロールスのAMG版? 走りを重視した「ドーン・ブラックバッジ」
ロールス・ロイス・モーター・カーズは6月30日、『ドーン・ブラックバッジ』をアジアプレミアした。本国英国で行なわれた名誉あるモーターイベント「グッドウッド・フェスティバル」の翌日に六本木ヒルズ内のヒルズアリーナにて「ドーン・ブラックバッジ」をはじめとした各ブラックバッジモデルや、ドーンも展示された。
ロールス・ロイス・ブラックバッジシリーズは、これまで「ゴースト」と「レイス」に設定され、今回「ドーン」にも追加されたことで、同社のブラックバッジシリーズは完成を迎えたことになる。
ロールス・ロイス・ブラックバッジシリーズは、マスコットの“スピリット・オブ・エクスタシー”がハイグロスブラッククローム仕上げとなり、フロントグリル、トランクリッドフィニッシャー、エキゾーストパイプおよびエアインテークのフィニッシャーなども職人の手によって加工され、専用のクロームサーフェス仕上げとなっている。また、ロールス・ロイス・エンブレムの配色も通常のモデルとは反対にすることで、さりげなくブラックバッジシリーズというブランドが、別物であることをアピールしている。
「ドーン・ブラックバッジ」は、ノーマルより1インチ大径の21インチで強化されたカーボンファイバーとアルミニウムを組み合わせた新素材ホイールを採用。ホイールの隙間からは、大口径ディスクローターにロールス・ロイスの刻印入りの6ピストンブレーキキャリパーが高性能であることをさりげなく主張している。
V型12気筒6.6リッターツインターボエンジンは、「ドーン」より30PS引き上げられ、最高出力593PS、最大トルクは2kgmプラスの85.6kgmを発生。0~100km/h加速4.9秒、最高速は250km/h(リミッター作動)をマークする。
また「ドーン・ブラックバッジ」は、ビスポークのエキゾーストシステムを採用している。この新開発のエキゾーストシステムは、コンソールの“low”ボタンを押すと、V12 エンジンの中低音がさらに強調、ドライバーに刺激を与えるというもの。加えてサスペンションの減衰力を硬くし、シフトタイミングを変化させるという。これまでの同社では考えられなかった機能と言えるだろう。
なお、トランスミッションはトルクコンバーター式のZF製8速オートマチックを採用。
「ドーン・ブラックバッジ」は、フェラーリやランボルギーニなど高級スポーツカーに乗っていた顧客をロールス・ロイスへと誘導。乗り換えを実現する効果を発揮しているとか。
「ドーンブラックバッジ」は現在予約受付中で、その価格は4370万円からである。