シフトレバーなんてもう古い! 電動時代のスポーツカー、ホンダの新型NSXのインテリアは?

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トランクにはゴルフバックの収納も可能 

 

 V6ツインターボエンジンに3基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを戦闘的なスタイリングで包み込んだ先進のスポーツカーのインテリアとしては、新型NSXのそれは落ち着いた雰囲気だ。とはいえそこはスポーツカー、すべてがドライバーを中心にレイアウトされており、素材の選び方や各部の形状もまた、ハイパフォーマンスを意識させる設えになっている。

 

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 まず、ドライブ中にもっとも多く視線を向けるであろうメータークラスターは、横に長い形状が採用されている。これは前方視界を最大にすべくフードを低く抑えたためというからいかにもスポーツカーらしい。中央には8インチのTFTディスプレイが埋め込まれており、アナログ式のタコメーターをめいっぱいのサイズで配置しているのもスポーツカー的だ。タコメーターには、エンジン回転が7000rpmを超えると外縁のゲージ部分が赤く点滅するギミックも仕込まれている。

 

 タコメーター内上部はデジタル式スピードメーター、下部はシフトポジションと走行モードが表示され、センター部分はマルチインフォメーションディスプレイ(MID)として機能。平均速度や燃費、タイヤの空気圧、エンジンオイルのレベルや寿命、簡易ナビゲーションなどを表示できる。タコメーターの外側は、SH-AWDシステムの動作状態、水温計やバッテリー計などだ。

 

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 その手前にあるステアリングホイールには、軽さと強度を両立するマグネシウムフレームが採用された。前方視界とレッグルームを確保するためトップとボトムがフラットにされており、左スポークにはオーディオ関係と携帯電話、右スポークにはMIDとクルーズコントロールの操作スイッチが設置されている。リムは革巻きが標準で、カーボンファイバートリムもオプション選択可能だ。

 

 スポーツシートには2タイプの表皮が用意されている。ひとつはオールレザーで、もうひとつはサポート部がレザーで座面と背もたれの中央部が滑りにくいアルカンターラのコンビネーションだ。ここでも軽さへのこだわりは発揮されており、アルミフレームを採用したほか、4ウェイの調整機構も手動を標準とし、重量が増える電動調整式はオプションにする徹底ぶりである。

 

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 インパネセンター部分には、上から7インチタッチスクリーン、エアコンコントロールパネル、走行モードを切り替えるダイナミックモードダイヤルを配置。昨今のスポーツカーではシフトポジションの変更をレバーではなくボタンで行なうモデルが増えているが、新型NSXでもその方式が採られており、センターコンソールにはレバーではなく“P”、“R”、“N”、“D/M”の4つのシフトスイッチと、パーキングブレーキの操作ボタンが並べられている。

 

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 ユーティリティ面では初代に引き続き、後部に独立した荷室が用意された。125リットルと十分な容量でゴルフバッグも収容可能だが、耐荷重は45kgなので利用の際にはご注意いただきたい。

 

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