11月3日の文化の日に「富士スピードウェイ」のイベント広場にて開催された「ハチマルミーティング2022 in FSW」。このイベントは1980〜99年に販売された車両のオーナーが集う祭典だ。「西部警察」のスーパーZに「あぶない刑事」仕様のレパードなどが展示される中、注目を集めていたのは「頭文字D」仕様のハチロク!? であった。
【写真13枚】配線なし!? 赤いエンジンルームは必見! ハチロク欲しいー!
1983年に発売。もうすぐ50周年を迎えるハチロクことトヨタ・AE86、カローラレビンとスプリンタートレノ。FRの1.6リッターNAエンジン、シンプルなメカニズムで、ジムカーナやドリフトのベースカーとして発売当初から人気を誇っていたハチロク。さらに注目がされていったのは1990年代。漫画「頭文字D」の主人公、藤原拓海の愛車がハチロクトレノだったということで、世界的な人気となり中古車価格が高騰の一歩を辿っていったのはご存じの通りだ。 そんな「頭文字D」のハチロクといえばサイドに入る「藤原とうふ店(自家用)」という文字だが、会場では「藤田かわら店(自家用)」の文字が入った、白黒パンダのハチロクレビンが! オーナーの藤田さんにインタビューすることができたので、その様子をお届けしよう。
100万円以下で購入したハチロクはめちゃくちゃ楽しいクルマ!
「このハチロクは3年前に100万円以下で手に入れたんです。元々はワイパーもついてなく、置きイベント用に作られたクルマということで、そのままだと車検が取れなかったんです。エンジンルーム見てもらえるとわかるのですが、配線の類が全部隠してあるんですね。ワイパーモーターも隠してあって、ホーン、キャニスターも見せたくないからフェンダーの中に入っているんです。ウォッシャーのタンクはトランクについているんですよ」 ボンネット内はキャンディレッドにペイントされ、配線類は皆無。4A-GEUエンジンがキレイに収まっている。さすがに漫画のように仕事に使っているのではなく、このハチロクで1年前からドリフトを楽しんでいるのだそうだ。 「エンジンはノーマルらしいです。だけど、速い。軽いから速いのか何なのかわからないんですけど、元々このクルマを作った本人はノーマルエンジンだと言ってるんですよね。ただ、ハチロクに何年も乗ってる人に乗っていただいても、これは速いよねって。当たりのエンジンなのか何なのかはよくわからないんですよね。知り合いは、ノーマルだとつまらないけど、コンピューターをちょっとイジるだけでとても面白くなるクルマだって話でした。私はこのハチロクが初めてなので、よくわからないのですが」
45歳でドリフトを再スタート! やるなら今!
藤田さんは、元々、71のマークIIクレスタを15年ほど所有。10代の頃にやっていたドリフトやりたくてこのハチロクを購入したとのこと。仕事の独立のタイミングなどが落ち着いたタイミングで、ドリフトも再びやりはじめたのだそうだ。 「今45歳なんですけど、今やらないと、今後やれなくなると思って。ハチロク、めちゃくちゃ面白いですよ。このクルマだと、ドリフトはすぐできるようになると思いますね」 ドリフトパークやジムカーナ場に月一くらいで出かけていくという藤田さん。今はタイヤも安いので、気軽にドリフト遊びができるとのこと。価格の高騰するハチロクだけに、手に入れるならみなさんもお早めにどうぞ!
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