Y字モチーフのフロントマスクがインパクト大
アウトモビリ・ランボルギーニは、公道・サーキットのいずれにも最適な、ウラカンの新たなバリエーション、「Huracan Technica(ウラカン・テクニカ)」を発表した。これは、後輪駆動のEVO RWDと、公道走行も可能だがレース用車両であるウラカンSTOの、ほぼ中間に位置するモデルと言える。
このテクニカには、ウラカンSTOと同じ、5.2Lで640HP/565Nmを発揮するエンジンを搭載。後輪駆動にダイレクトなステアリングレシオとトルクベクタリングを備えるリアホイール・ステアリングを組み込んだほか、専用に変更を加えたP-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロールシステム)と、特別なサスペンションのセットアップも組み込まれている。「STRADA」「SPORT」「CORSA」の3種類のドライブモード(訳すとすれば「公道」「スポーツ」「レース」)に応じて、高度に差別化されたレスポンスを楽しむことが可能とのことだ。また、「サーキットでの経験から着想を得た」という新しいブレーキ冷却システム(特別設計の冷却ディフレクターとキャリパーダクト)が採用されている。
ダイナミックなデザインで空力性能も向上
ウラカン・テクニカはウラカンEVOよりも6.1cm全長が長く、全高と全幅は同じながらEVOより低く幅広く見えるようデザインされている。このシルエットは「エッセンツァSCV12」のDLO(デイライトオープニング)のラインからインスパイアされたものとのこと。フロントのブラックのY字(テルツォ・ミッレニオでも見られたモチーフ)が車体側面からサイドエアインテークに沿って伸び躍動感を強調しているが、さらにルーフをブラックに塗装するオプションも用意されている。
新たなフロントスプリッターには細いオープンスラットを備えてタイヤに空気を送り込み、ダウンフォースと冷却の向上を図ったとのこと。リア部分では、新採用の垂直リアウィンドウなどにより視認性が向上したほか、軽量カーボンファイバー製ボンネットもデザインを一新。固定式リアウィングも特徴となるが、空力面ではウラカンEVO RWDとの比較でリアダウンフォースは35%増加、ドラッグは20%の低減を実現している。
インテリア
室内には高さ調節可能なスポーツシートを備え、まさにパイロット感覚だというが、頻繁にサーキット走行するドライバーに向けて、軽量なドアやチタン製リアアーチ、ハーネス式シートベルトなどもオプションで用意される。
デザインを一新したHMI(ヒューマンマシンインターフェース)はテクニカ限定の装備。中央コンソール画面にはリアルタイムディスプレイのLDVI機能や、Apple CarPlay、Android Auto、Amazon Alexaに接続できる機能などが取り入れられている。STOから着想されたというHMIには、コネクテッド・テレメトリー、オンボード・ダイアリー、UNICAアプリへの接続も含まれるとのことだ。
事実上無制限のカラー/トリム・オプション
エクステリアカラーは標準の8色に加え、パーソナライゼーションプログラムの利用で、さらに200通り以上のペイントオプションから選ぶことが可能。テクニカ限定のアルカンターラ製インテリアトリムの新作も利用できるほか、シートのボルスター部分の刺繍にもデザインやカラーなどのオプションがあるという。
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