誰もが圧倒される強烈なインパクト
80年代後半から90年代前半にかけて、日本では空前の4駆ブームが巻き起こったのは周知のことだろう。その火を点けた要因のひとつに挙げられるのが、かさ上げしたボディに大径タイヤを履かせたハイリフトだ。
ブームが根付く前にもコアな4駆乗りは多数存在していた。しかし、当時の日本には4駆をカスタム&チューニングするパーツはおろか、その情報さえ皆無。そこでアメリカの雑誌を参考に他車用パーツを流用したり、パーツをワンオフしたりでクルマを仕上げたものである。
そんな4駆カスタムの本場アメリカで「王道」と言われているのが、リフトアップスタイルにビッグ&ワイドタイヤを履かせたハイリフト。クルマをひとつのカタマリ(Mass)として捕らえ、より高く、より幅広に大きくして存在感を高めるのだ。
シンプルな手法だが、悪路走破性を追求した本格的4駆の逞しさを強調するには最適。だから現在でもアメリカでは4駆の王道スタイルとして確固たる地位を築いているのだ。
JB23の代になってからジムニーのカスタム&チューニングはスポーツ系が主流。新型ジムニーもその路線が多い中、ファイナルビーストはあえての王道スタイルで仕上げてきた。
そのインパクトはとても強烈で、実車を目の前にしたら誰もが圧倒されるハズ。しかも、ベース車両はJB74ではなくてJB64だ。公道を走る場合は公認改造申請が必要となるが、現車を見たらそんなことは小さな問題に思えてくるだろう。
オーバーフェンダーは同店代表の神野氏が完全ハンドメイドで型を製作。JB64とJB74の両モデルに対応するようデザインされている。そしてオリジナルバンパーとの組み合わせで265/70R17サイズのタイヤを装着。255/50R20タイヤにも対応するというから驚きだ!
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