最終コンキスタ オリジナルコンディション カリフォルニアカー 下回り錆腐食無し リアエアショック新品
今回ご紹介させていただくのはアメ車好きにはおなじみのエルカミーノ!意味はスペイン語で道というのはご存知の方も多いのではないかと思います。が、これってただの道じゃあな
いんですよね。英語だと、roadやstreetが道路的なものを指すんですが、el caminoはthe roadのようなイメージでとらえている方が多いのではないかと
思います。普通は、スペイン語で道っていう意味なんだよって言われたら、「へえ、道って意味なのか。なるほど。」で終わると思うんですよね。ただ、車の名前って結構いろんな意
味を込めてつけられているケースも多いので、もうちょっと掘り下げてみるとですね。el caminoには、英語のwayという意味もあるんですね。wayも道なんですけど、
道のりとか道筋という意味も持っています。そうするとですね、このクルマの名前に込められたのは、ただの「道」ということではなくて、「道のり」、「道筋」なのではなかろうか
と。オーナーのこれからの人生の「道筋」を示す存在だったり、「道のり」をともに歩む存在になったり、このクルマがいることで、オーナーに新しいwayを示すことができるよう
に願いを込めて名付けられたのかもしれないですね。はい、ということで今回はガレージカレントU.S.では2台目の取り扱いになる最終エルカミーノをご紹介いたします!遡るこ
と2年と半年ほど。時は2020年の夏にこの子は日本にやってきました。ヴィンテージハーレーのオーナーに導かれ、遠くカリフォルニアからこのにっぽんへたどりついたわけで
す。1987年生まれですから、33歳にして初めて海外旅行をしたことになるんですかね。いや、この子はそもそもメキシコのラモス・アリツペで生まれたのだから、生後間もな
くアメリカに渡ったということになるから、人生2度目の移住と言った方が正しいのか。そう、もう結構いい歳になって、カリフォルニアから人も気候も全く違う湘南の地に、はるば
るコンテナで大事に運ばれてきたわけです。で、カリフォルニアで生活していたのは何がよいかというと、その気候が最大の要因になるわけです。この子の直近のアメリカにおける
オーナーは、フレズノでした。2018年から2020年の日本にわたるまで所有されていたようです。その前はロサンゼルスのマンハッタンビーチ。いずれもカリフォルニア州の中
でも降水量が少ない地域のため、車にとってはうれしい環境です。ニューヨークのマンハッタンとは違って乾燥しているので車の大敵となる湿気がなく、錆が出ないのです!こうした
情報がわかる新車時の保証書やマニュアル、前のオーナーのわかるピンクスリップや保険の加入書などが残っているのもうれしいポイントですね。ちなみに、私が車内をごそごそとあ
さっていたら、1セントコインと5セントコイン見つけました。これはおまけで差し上げますね!
さて、こちらの個体ですが、RPO(レギュラー・プロダクト・オプション)コードを確認すると、以下のことがわかります。
LG4:5リッター4bblキャブエンジンC60:マニュアルエアコンAM6:フロント分割シート3人乗りアームレスト付きD91:conquistaパッケージGM8:リアアクスルレシオ2.56
J41:パワーブレーキ フロントディスク リアドラムMX0:オーバードライブ付きオートマティックトランスミッションN23:151リッター燃料タンクN95:ワイヤホイールタイプカバー
YR1:フロントカスタムシート58L:セカンダリーエクステリアカラー ブラウンミディアムメタリック62C:インテリアカラー サドル クロス62U:プライマリーカラー ライトブラウンメタリック
このほかにもたくさんRPOコードはあるんですがキリがないので主要なものだけ書いておきました。この中で、現車を確認すると2点がオリジナルと異なることがわかります。まず
は、オートマです。本来は、オーバードライブ付きの4速オートマTH200ー4Rが搭載されていたのですが、このTH200ー4Rは調子を崩すとなかなか厄介なミッションで、
別のミッションに載せ替えられているケースが多いです。この子も、過去に何かミッションのトラブルが発生したのでしょう、現在はもう一つの純正搭載ミッションのTH200
が搭載されています。勘のいい方はお分かりかもしれませんが、TH200にオーバードライブを追加したのがTH200ー4Rです。当時のミッションはTH700R4もそうです
が、やっぱり3速の方が頑丈だとは言われていますよね。TH200ー4RよりもTH200、TH700R4よりもTH350って感じですかね。まあ、オーバードライブがあった
方が当然高速道路ではアドバンテージはありますが、3速だからってそこまで恐れることはありません。エルカミで新東名を120km/h巡行するわけではないですよね。80-9
0km/hでゆったりクルージングのはず。だったら3速で十分ことは足ります。そして、もう一点、オリジナルから変更されているのがホイールです。サイズは同じ14インチのス
チールなんですが、ただの鉄チンホイールにワイヤーホイールタイプのホイールキャップが装着されるものが新車時の設定です。が、この子は別のオプション装備だったラリーホイー
ルが装着されます。エルカミといったら個人的にはこちらのホイールの方が似合うと思うのですがいかがでしょうか?というわけで、この子はオリジナルからミッションとホイールが
変わっているというのが確認できました。そのほか、D91でコンキスタだということが確認できます。コンキスタはツートーンのボディーカラー(当時は、5パターンの組み合わせ
が存在)とベッドサイドのモールディングが特徴です。当時、ツートーンカラーになったのは、コンキスタとSSのいずれかのパッケージだけでした。色の組み合わせは、青/紺、茶
/金、灰/銀、銀/臙脂、銀/黒の5パターンでしたが、面白いのはコンキスタとSSでの色の塗分け方です。コンキスタは屋根と腰下が同色で、その間にプライマリーカラーが入り
ます。SSは腰下だけがセカンダリーカラーで色が変わります。同じベースカラーのコンコンキスタとSSを並べると、屋根がドアと同じ色でつながっていればSSで、屋根が腰下と
同じならコンキスタと区別できます。どうせなら色の組み合わせ替えればよいのになんて思っちゃいますが。それにしても、この5パターンの組み合わせすごくないですか?日本車
だとあんまりない組み合わせな気がしませんか?青紺は90年前後のメルセデスにありそうですね。銀臙脂はランクル80にあるかも!銀黒だとマンハッタンカラーのZとか。日本車
にも結構ありましたね。でも、茶金はないでしょと思ったらやっぱりありました、61マーク2のエグゼクティブトーニング。塗分けもまるっきり一緒じゃない?でも年代的にエルカ
ミのちょい後だから、エルカミを参考にしたのかもですね。まあ、いずれにしてもこの茶金のツートーンはめっちゃ渋くてエルカミのイメージにぴったり。茶金と書いてますけど、ブ
ラウンミディアムとライトブラウンというカラーですが。ライトブラウンというよりはゴールド!って感じですけど。一度、リペイントされているようですが、オリジナルのカラーリ
ングで雰囲気ばっちりです。非常にオリジナル純度の高いこちらの個体、インテリアは当時のまんま。ステアリングもシートも。シートなんかサイドサポートクッションにへたりは少
しありますが、めっちゃきれいです。35年も経過したご自宅のソファーなんてボロボロに破れてませんか?ふつうは。我が家のレザーのソファーは10年で擦り切れて穴あきました
けど。これだけ見ても大切に扱われてきたことがうかがえますよね。レストアされて、シートもカーペットも貼り換えて美しい状態になっているのもよいですが、やっぱりこの経年変
化の味わいは、他に代えがたいものがあります。当時の素晴らしい雰囲気をそのまま味わうことができるなんて、そんな歴史を垣間見れる、歴史を引き継げる、まさにヒストリーを感
じることができるクルマなんてそうそうお目にかかれません。ボロボロになって朽ち果てたものをレストアして新車のようによみがえらせるのも素晴らしいことですが、やはりそのク
ルマが、生きてきた歴史がしっかり感じ取れてこそ、セミクラシックカーに乗る醍醐味ではないでしょうか。ノンレストアの35歳、ぜひその目で確かめて、ヒストリーを後世に継い
でいただけませんか?で、この子には名前つけておきました。「俺の周りだけカリフォルニアの風が吹いてるぜ号」です。ダサい?名前はオーナー様がまたつけてあげてください。ア
メ車ってなんですかね、なんか違うんですよね。まあメーカーが違えば車も違うんで当たり前なんですけど。日本のメーカーのクルマとも違うし、ヨーロッパのクルマとも違うし、だ
から当たり前なんですけどアメリカの車はアメリカっぽさというか、やっぱりその国の文化が反映されるんじゃないですかね。そう、私はアメ車大好きなんですが、その中でもちょっ
と中途半端な年代のクルマが好物です。70年くらいから80年代、90年代前半くらいまで。このころのクルマたちって、いまでもある程度普通に乗れる性能を持っていたんですよ
ね。だから、ノンレストアのオリジナルコンディションのクルマでも日常的に乗れるんです。バリバリにレストアしたり、レストモッドになっていなくても、当時のままで乗れてし
まう。これってすごくないですか?ぜひ、このクラシックやビンテージとまではいかないけど、旧車と呼ばれる中年クルマたちを乗ってみません?快適性は現代の新車と比較したらも
う足元にも及びませんけど、雰囲気と味わいは絶対負けません。一度乗ったら虜になるはず。その証人がここにいます!アメ車の旧車は中毒性高し。一緒に楽しみましょう、この世界。
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