輸入車でのシェアは16.7%に達している電動モデル市場
東京駅周辺を舞台として、様々な輸入電動車が集結した。日本自動車輸入組合(JAIA)が東京駅周辺で11月15日と16日、「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」を実施したのだ。
JAIAは2021年での東京開催を皮切りに、2022年に大阪、そして2023年には神戸で電動車を中心とした普及イベントを続けてきた。今回はJAIA会員12社から、展示や試乗など合計46台もの最新電動車が投入されるというJAIAとして過去大規模級のイベントとなった。
メイン会場は、JR東京駅丸の内口から皇居へと一直線につながる行幸(ぎょうこう)通り。さらに、東京駅に近いKITTE テラス、東京ビルTOKIA ガレリア、そして丸ビル屋外スペースなど、丸の内全体が輸入電動車が強い存在感を示した。
開催初日の15日(金)は前日夜からの雨は午前10頃には止み、昼休み時間になると、丸の内近隣の企業などに務める人たちが、突如出現した最新輸入電動車に興味深々で積極的に車内に乗り込む風景が見られた。
過去にJAIAが主催した電動車関連イベントでは、行政関係者、業界関係者、そしてメディア関係者を主体とする場合が多かったが、今回は一般ユーザー向けのオープンな形としたことが奏功したと言えよう。
出展車は、ジャパンモビリティショー2023で公開したモデルや、4月にお台場周辺で実施されたFIA フォーミュラEのレーシングマシン、東京マラソンの先導車、そして燃料電池車なと多彩なラインナップだ。
そのほか、充電インフラ関連などEV周辺の関連企業もブース出展したり、自動車ジャーナリストの運転による各種電動車の公道同乗体験も行われた。こうした華やかなイベントをJAIAが実施できる背景には、JAIA会員企業が扱う電動車が近年、一気に増えたことが大きな要因だ。
JAIAによれば、約4年前の2020年10月に電動車は10ブランドで20モデルだったが、直近の2024年6月末時点のデータでは17ブランド・136モデルと大幅に増加している。
車系も大型から小型まで、SUVやスポーティカー、さらに商用車や二輪車まで一般ユーザーにとって輸入電動車の選択の幅が広がっている。販売の好調で、2024年上半期のEVを主体とした電動車販売台数は1万785台。上半期で始めて1万台を超えて、輸入車市場でのシエアは16.7%に達している。今後の輸入電動車市場拡大を大いに期待したい。
この記事を書いた人
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。日本自動車ジャーナリスト協会会員。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、自動運転、EV等の車両電動化、情報通信のテレマティクス、そして高齢ドライバー問題や公共交通再編など。
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