【海外試乗】スポーティネスとエレガンスが宿る、新種のカブリオレとクーペ現る「メルセデス・ベンツ CLEカブリオレ/クーペ」

CLEカブリオレは、Cクラス・カブリオレとEクラス・カブリオレを統合して生まれたミドルクラスの4シーターオープンだ。ここでは、新たに誕生したメルセデスAMG CLE 53 4マチック+クーペと共に紹介しよう。

カブリオレは落ち着きのある走りと上質な乗り心地

ヨーロッパ市場では昨年末に、日本市場ではこの3月に発売されたメルセデス・ベンツCLEクーペ。そのオープントップバージョンであるCLEカブリオレが、いよいよ登場した。またクーペにもハイパフォーマンスバージョンのAMG CLE53が追加された。

MERCEDES-AMG CLE 53 4MATIC+ COUPE

今回はヨーロッパでのデリバリー開始に先駆けて、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島で行なわれた国際試乗会で、その走りを体験することができた。

CLE200 CABRIOLET/CLEカブリオレは伸びやかでエレガントなルックスを実現。電動ソフトトップは、60km/h以下で作動し、20秒以内で開閉が完了する。インパネ周りは基本的にクーペと共通。

テネリフェに到着すると、まずはCLE 200カブリオレに乗って、海沿いから高速道路と一般道で標高2000m超のカルデラエリアを周るルートで、3時間ほど走りを楽しんだ。

CLE200 CABRIOLET

パワーユニットは、204psと320Nmを発揮する2L直4ガソリンターボで、これに23ps/205NmのISGを組み合わせたマイルドハイブリッドは、取り立ててパワフルなわけではないが、勾配のきついワインディングロードでも動力性能に不足はない。車両重量もクーペより130kgほど重いものの、落ち着きのある走りと上質な乗り心地は、プレミアムなカブリオレのキャラクターにとてもフィットしている。

CLE200 CABRIOLET/フル4シーターのシートには、近赤外線を反射することで、直射日光の下でも最大12℃も涼しく保つレザーシートが用意される。

次にステアリングを握ったのは、CLE 450 4マチック・カブリオレ。381ps/500Nmを発揮する3L直6ガソリンターボにISGを組み合わせたこの4WDモデルは、とても力強く伸びやかな加速を披露。滑らかで余裕に溢れた走りは、これぞラグジュアリーカブリオレの真骨頂といったところ。しかし残念なことに、日本市場に導入される可能性は低そうである。

CLE450 4MATIC CABRIOLET/ISG付き3L直6ターボを積むCLE450は、15mmローダウンのコンフォートサスペンションが標準で、快適な乗り心地とスポーティなハンドリング両立。ダイナミックボディコントロールサスペンションも用意される。

最後はAMG CLE534マチック+クーペだ。アグレッシブなAMGルックを纏ったこのモデルは、449psと560Nm(オーバーブースト時は600Nm)を発揮する、電動スーパーチャージャーを備えた3L直6ガソリンターボに、23ps/205NmのISGを装着し、これに専用ソフトウェアを組み込んだ9速ATを組み合わせたパワートレインを搭載。BMWならM440i xDriveクーペ、アウディであればS5クーペに相当するモデルである。

CLE450 4MATIC CABRIOLET

パワートレイン以外にも、フロントが58mm、リアは75mm拡大されたトレッドや、電子制御可変ダンパーと強化スプリングを組み合わせたAMGライドコントロールサスペンション、3ステージの車速感応式可変ギアレシオステアリングであるAMGスピードセンシティブステアリング、後輪が最大2.5度ステアするリアアクスルステアリングなど、シャシー面にも多岐にわたって手が加えられている。

MERCEDES-AMG CLE 53 4MATIC+ COUPE/CLE 53 4マチック+クーペは、車両重量が約2トンと重量級だが、0→100km/h加速4.2秒(レーススタート時は4秒)最高速度250km/h(ドライバーズパッケージ装着車は270km/h)を実現。

その走りは、“スポーツ”や“スポーツ+”にすれば素晴らしくダイナミックであり、“コンフォート”を選べば申し分なく快適な乗り心地も味わえる、極めてハーモニックで完成度の高いものだ。テネリフェのアップダウンの厳しいワインディングロードでも、思わず笑みが溢れてしまうほど、ファンな走りが楽しめた。

MERCEDES-AMG CLE 53 4MATIC+ COUPE/3L直6ターボには電動スーパーチャージャーも備わっている。

今後はより高性能な「63」の登場が控えていると言われているが、個人的には今回の53がベストバランスという印象だ。内外装の仕立ても素晴らしいし、クーペとして抜群にカッコいい。いま選ぶべきスポーツクーペの最右翼である。

【SPECIFICATION】メルセデス・ベンツ メルセデスAMG CLE 53 4マチック+クーペ
■全長×全幅×全高=4941×1936×1435mm
■ホイールベース=2875mm
■トレッド=前:1661、後:1645mm
■車両重量=2000kg
■エンジン形式/種類=ー/直6DOHC24V+ターボ+SC
■総排気量=2999cc
■最高出力=449ps(330kW)/5800-6100rpm
■最大トルク=560Nm(57.1kg-m)/2200-5000rpm
■モーター形式/種類=ー/交流同期電動機
■モーター最高出力=23ps(17kW)
■モーター最大トルク=205Nm(20.9kg-m)
■燃料タンク容量=65L(プレミアム)
■トランスミッション形式=9速AT
■サスペンション形式=前:4リンク/コイル、後:マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前:265/40R19、後:295/35R19

【SPECIFICATION】メルセデス・ベンツ CLE 200カブリオレ
■全長×全幅×全高=4856×1861×1423mm
■ホイールベース=2865mm
■トレッド=前;1605、後:1616mm
■車両重量=1925kg
■エンジン形式/種類=ー/直4DOHC16V+ターボ
■内径×行程=83.0×92.3mm
■総排気量=1997cc
■最高出力=204ps(150kW)/5800rpm
■最大トルク=320Nm(32.6kg-m)/1600-4000rpm
■モーター形式/種類 =ー/交流同期電動機
■モーター最高出力=23ps(17kW)
■モーター最大トルク=205Nm(20.9kg-m)
■燃料タンク容量=66L(プレミアム)
■トランスミッション形式=9速AT
■サスペンション形式=前:4リンク/コイル、後:マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前:245/40R19、後:275/35R19

フォト=メルセデス・ベンツAG ルボラン2024年8月号より転載

関連中古車物件情報

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!