これがメルセデスの最新モード!デザインワークショップで明らかにされた、これからのブランディングとは!?

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BEVスポーツカーとラグジャリー

今回で5回目となる「Design No.5 – Creating Iconic Luxury」と題した、メルセデス・ベンツのデザインワークショップが開催された。今回は“走る実験室”と呼ばれたコンセプトカーのC111をモチーフとしたBEVスポーツカーのほか、ラグジャリーを追求した新たな提案が印象的だった。

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正真正銘の高級ブランド
メルセデス・ベンツは定期的にデザインのワークショップを開催している。自動車開発におけるデザインとは秘密の塊のようなもので、メーカーは積極的に情報開示したがらないのだけれど、メルセデスは「真似できるならどーぞご自由に」と言わんばかりに、将来に繋がるヒントを自信満々に披露する。

毎回テーマが決まっていて、今回は簡単に言うと「ラグジャリーにおける象徴の重要性」みたいなことだった。クルマに限らずラグジャリーブランドはいくつかの象徴的存在を有している。例えば“バーキン”のように名前だけですぐにエルメスと認識できる商品や、モノグラム柄を見ればルイ・ヴィトンと分かるテキスチャーなど、いわゆる高級ブランドは独自のアイコンを確立していて、メルセデスも300SLやガルウイングやSクラス、スリーポインテッドスターなどを有しているので、正真正銘の高級ブランドであるというロジックである。

300SLと並んでメルセデスの象徴とも言うべきモデルがC111だ。1969年に第1号車が登場したC111は、メルセデスが開発した実験的プロトタイプスポーツカーで、空力や接地性の向上だけでなく、ロータリー/ディーゼル/V8といったさまざまなパワートレインの可能性も検討されていた。このクルマのデザインを手掛けたのがブルーノ・サッコで、彼は後にチーフデザイナーに就任、190EやW124など数々の名車を世に送り出した。

そんなC111をモチーフに開発されたのがヴィジョン111である。C111と同じオレンジ色を身にまとい、ミッドシップのスタイリングを有しているが、キャビン後方にエンジンは見当たらない。フロアにバッテリーを敷き詰めたBEVである。真横から見ると、EQSやEQEでも採用されている“ワンボウ”の弓のようなデザインコンセプトが踏襲されていて、スポーツカーへの転用も示唆している。

手前(左)がC111、奥(右)がヴィジョン111。

ヴィジョン111のもうひとつの注目すべきポイントはパワートレインだ。リアにふたつのモーターを置き、後輪左右をそれぞれ駆動するのだけれど、このモーターがYASA製なのである。YASAとは英国のモーターメーカーで、メルセデスが2021年に買収している。

YASA製モーターは、同出力の既存のモーターと比べると、サイズも重量も約3分の1というコンパクトさが特徴。ヴィジョン111の量産化は非現実的だが、YASA製モーターの実用化は近いと思われる。1年以内には姿を現すであろうEQGは、4つのモーターで四輪を駆動することがすでに発表されているから、これがYASAのデビューとなるかもしれない。

この他にも、マイバッハに“ナイト・シリーズ”と呼ばれる仕様が登場した。その名の通り、ホイールまで黒で統一した“ちょいワル”な雰囲気満載の仕立てである。また、すでにGクラスなどで展開されている“マニファクチュア仕様”が“マニファクチュア・プログラム”としてスタートする。これはいわゆるカスタムオーダーメイドで、内装の色やステッチの種類など、細部に渡ってオーナーの希望に応えてくれるという。

メルセデスは近々、A/Bクラスを終了すると噂されている。今回のワークショップからも、彼らがあらためて、ラグジャリーブランドへ舵を切ろうとしているのかもしれないと感じた。

フォト=メルセデス・ベンツ日本

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