ICEとBEVを同時リリース!! プレミアムコンパクトセグメントに新風を巻き起こすSAVが上陸! 「BMW X1/iX1」

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3世代目へとフルモデルチェンジを果たした待望の新型「BMW X1」が上陸した。最大のトピックはBMWのスモールコンパクト・セグメント初のBEVとなるiX1を同時にラインナップしたこと。ここでは、iX1を中心にその全貌をお届けしよう。

熟成度が高まるBMWのBEV

BMWのもっとも小さい”X”である「X1」がフルモデルチェンジして日本へやってきた。最大のトピックは7シリーズのデビューと同じように、同時にBEV版も登場した点にある。日本では内燃機のX1 XDrive20i、BEVがiX1 XDrive30で、それぞれXLineとM Sportから選択可能。X1はどちらの仕様でも556万円、iX1も同じく668万円のワンプライスとなる。

ボディ床下に収納されているリチウムイオン電池のバッテリー容量は66.5kWhとなり、一充電での走行可能距離は465kmをマーク。

現在、BMWはエンジンを縦置きにしたFR用とエンジンを横置きにしたFF用のふたつのプラットフォームを展開している。新型X1は、すでにミニ・クロスオーバーやBMW2シリーズアクティブツアラーに使われているそれと基本構造を同じくしつつも、当然のことながらこのクルマのキャラクターを際立たせるべく細かい改良が施されているという。そしてこれをさらに熟成させたプラットフォームが、次期ミニに採用されることになるだろう。

試乗車はMスポーツ仕様となり、エアロパーツが大型のキドニーグリルをさらに迫力あるものに。

フロントフェイスの雰囲気や室内の景色は、最近のBMWの流儀に沿ったものに変更されている。ドライビングアシストも最新のバージョンにアップデートして、ようやく諸々の遅れを取り戻した感じである。

【写真9枚】最新モデルが出るごとに熟成度が高まるBMWのBEV! 

BEVの「iX1」は車名が示すように、前後にモーターを配置した4WDの駆動形式となる。内燃機だと横だの縦だのその置き方が運動性能にも影響するが、BEVではそういう心配がまったくない。加えてバッテリーをフロア下に収め、前後の重量配分も自動的に有利となる。実際、iX1の重量配分は51:49で前後車軸の重量差は30kgしかない(X1は57:43)。

iX1 xDrive30は、最高出力190ps/最大トルク247Nmを発揮する電気モーターを前後に搭載する4輪駆動モデル。システムトータルでの最高出力は272ps/最大トルクは494Nmを発揮。0→100km/hを5.6秒で駆け抜ける。

バッテリーを搭載しているのでフロアが底上げされているかと思ったが、室内の天地方向の寸法は両車でほとんど変わらない。ただし、ラゲッジスペースはiX1のほうが50L少ないようである(後席を畳まない状態)。iX1は前後に同じモーターを使用、システム最高出力272ps、同最大トルク494Nmを発生する。リチウムイオンバッテリーの容量は66.5kWhで、走行可能距離は465kmと公表されている。

インテリアはタッチ式により操作性を高めたBMW カーブド・ディスプレイを採用。さらに、シフトレバーを廃止した。

車重は2トンをわずかに超えているものの、例によってトルクの立ち上がりが速いモーターの特性を活かして、重ったるい印象はまったくない。発進時や高速道路での追い越し時など、瞬発力がほしい場面では期待以上の加速感が得られる。むしろこの重量は乗り心地に好影響を与えている。試乗車はアダプティブMスポーツサスペンションが組み込まれたM Sportで、車高が20mm下がっているスポーティ仕様の足周りにもかかわらず、速度域を問わず快適な乗り心地を示した。

ラゲッジスペース容量は490~1495L(X1は540〜1,600L)まで拡大。

一方で、M Sportだからといってバリバリのスポーティな操縦性というわけでもない。ステアリング操作に対してレスポンスよく向きを変えるけれど、フロントが巻き込むように入っていくほどの回頭性ではなく、逆に直進安定性がいいのでバランスが取れたセッティングだと思った。iX1ではXLineにもアダプティブMスポーツサスペンションが標準装備だそうで、スポーティなハンドリングというよりは重量増による操舵応答遅れなどの解消が目的ではないかと推測した。

BMWも積極的にBEVの拡充を図っているが、最新モデルが出るごとに熟成度がどんどん高まっている印象を受けた。

リポート=渡辺慎太郎 フォト=郡 大二郎

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2023/05/05 17:30
 | BMW

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