あの頃のセナ人気を思い出してついつい胸アツ!フジミ製プラモ「マクラーレン・ホンダMP4/6」をサラッと制作!後編【モデルカーズ】

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カウルを閉じて作るのもひとつの手だが…?

マクラーレンMP4/6とそのフジミ製プラモデルについてはすでに前編の記事(下の「関連記事」参照)で述べた通りであるが、ここではさらに細かい点について、作者・Ken-1氏に語っていただこう。なお、この作例は自動車模型専門誌「モデルカーズ」の231号(2015年)に掲載されたものである。

【画像41枚】フジミ製MP4/6をシュッと仕上げるポイントあれこれを見る!

「僕自身はこのMP4/6を制作するのはこれで三回目となりますが、ひょっとしたらブログ等で見掛けた方もいらっしゃるかも?  今回は今までの制作段取りも踏まえてまとめたレポートです。さて、フジミ製F1キットの中でも特にひと筋縄では行かないMP4/6……というのも、当初フロントタイヤが小さすぎたため、発売後しばらくして径の大きいタイヤへ変更されたのですが、それに伴いフロントのバランスが少々妙なことになってしまったのですね。その他にも、リアサス取り付け基部や、そのロアアームの形状、ハメづらいカウル、謎のフラップ表面モールドなど、クリアすべき点があります。

そんな訳で、当初はカウルを閉じてプロポーションに的を絞った作例とし、少しでも作りやすくというコンセプトで進めていましたが、やっぱり魔が差してしまいまして、中身もそれなりに手を加えることになってしまいました。まず、最大の問題であるフロントの車高ですが、サスアーム取り付け基部を上へずらし、金属線で補強して取り付けることで対応。また、そのままではネガキャンが強くなるため、ロアアームの長さ調整も必要です。そしてトーインも元々キツいようなので、ロッドにスペーサーを入れて調整しています。これらのポイントへの対処については、工程写真のキャプションもお読みください。

改修するところと妥協するところ、その折り合いが大事
エンジンはプラグカバーが取り付けられた形状となっていますが、実際のレースを走ったMP4/6では、カバーは取り付けられておらずオープンとなっています。しかしここに手を付けるのは大変なので、今回はクローズのままアレンジして全体のパイピングを施しました。また、エンジン周りのクリアランスは非常にタイトなため、パイピングによってカウルが収まらなくなる可能性があるので、充分擦り合わせをしながら作業しましょう。

今回はブラジルGP仕様のキットということで、それに合わせて大型のリアウィングが追加されています。これによって、問題の例のフラップへの対処からは解放されるものの、もともとMP4/5用のウィングが付け足されただけなので、当然取り付け基部の形状が違っています。こちらは現物合わせで削り掘り、調整し、取り付けました。またサイドポンツーンのラジエター部分ですが、ブラジルGPでは全開されたタイプが使われており、キットでは従来の半開タイプがそのまま入っていますので、削り貼りして修正しています。

カウル形状は素晴らしく、ちょっとした形状調整をしたくらいですが、仕上がった姿を見ると、苦労のアレコレが吹っ飛ぶくらい魅力的です。塗装についてはバルケッタのフォーミュラレッドを使用。単色でマルボロ・レッドが再現できるのが魅力ですが、やはり重ね塗りで色あいが変わるので、各パーツで同じトーンになるよう注意しましょう」

作例制作=Ken-1/フォト=服部佳洋 modelcars vol.231より再構成のうえ転載

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