本当のところどうなの? 欧州の長距離タイカン乗り3人に聞いた「ポルシェ タイカン」の走りとは

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2019年9月の生産開始から3年2か月、すでに10万キロを走破したヘビーユーザーたちが語る!

2022年11月7日(月)、10万台目の「ポルシェ タイカン」が生産ラインからロールオフした。節目の個体は、2019年9月にツッフェンハウゼンの本社工場で初めて生産が開始されてから、約3年後に組立ラインから出発したこととなる。ネプチューン・ブルーの「タイカン ターボS」は、英国の顧客向けのものだった。

タイカンモデルラインの副社長であるケビン・ギーク氏は
「半導体不足や不安定なコロナの状況による最近の課題にもかかわらず、このように早く生産歴史の節目を迎えることができ、大変嬉しく思っています。タイカンによって、私たちは電気自動車時代のスタートを確実に切ることができました」と述べた。

現在、このオールエレクトリック・スポーツカーの個別市場のトップ3は、米国と中国、英国/アイルランド共和国だ。このモデルには現在、タイカンスポーツセダン、タイカンクロスツーリスモ、タイカンスポーツツーリスモの3つのボディスタイルが用意されており、いずれも最大5種類のエンジンオプションと後輪駆動または全輪駆動が組み合わされている。

航続距離513km(WLTP)のタイカン 4Sは、最も航続距離の長いバージョンだ[タイカン 4S。電力消費量*複合(WLTP)24.1-19.8 kWh/100 km、CO₂排出量*複合(WLTP)0g/km、電力消費量*複合(WLTP)370-512km、街乗り電力量*(WLTP)454-611km、電力消費量*複合(NEDC)25.8-25.4kWh/100km、CO₂排出量*複合(NEDC)0g/km]。タイカン ターボSは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを7分33秒で一周する、現在の市販電気自動車最速記録保持者だ。

【写真14枚】最大航続距離513km! タイカンがEVの時代を牽引する一台に 

タイカンがあっという間に10万台の大台に乗ったのは、生産台数だけではない。走行距離の面でもマジックナンバーであり、多くの顧客がすでに10万キロをはるかに超える距離を、この電気スポーツカーで走破している。

ケース1:1日1,200km走る、リヨンの実業家

ジャン=ユベール・レブロン氏は2020年8月中旬からタイカン 4Sで、すでに188,119km以上走行しているという。リヨン地方在住で運輸業を営む彼は、すでにフランスのほぼすべての近隣国でポルシェを運転し、1日の走行距離は1,200kmにも及んでいるそうだ。

購入の理由は、そのデザインと「技術革新によってランニングコストが低いため、環境にも家計にも優しい」ことだという。そのほかにも、車の性能とサスペンションが「ポルシェの魔術師たちだけがなし得る、鬼のようなグリップと最高の敏捷性」を実現していると彼は考えているからだという。

さらに43歳の彼は、これまで乗ってきた多くのクルマの中で、この タイカン 4Sほど信頼性の高いクルマはなかったと話す。これまでサスペンションセンサーの交換が必要だったのは、たった1回だけらしい。

しかし、すべてがいつもスムーズに進んでいるわけではない。レブロン氏は、充電ステーションから数メートルのところにタイカンに乗って行ったのに、障壁のためにステーションにたどり着けなかったという不思議な充電体験を思い出すそうだ。その施設は高速道路の休憩所の一部で、ナビゲーションシステムが誤って表示していたように、町からはアクセスできない場所だったのだ。

ケース2:「とにかく楽しい」と、タイカンで12万kmを走破した薬剤師
ギヨーム・タクボリアン氏もまた、タイカンで長距離をドライブした顧客の一人だ。タイカン 4Sのメーターの走行距離が6桁に達したとき、彼は携帯電話でそれを記録した。写真撮影の時点で、彼のポルシェの走行距離は113,977kmに達しており、この先もさらに伸びるという。

マルセイユ出身のこの薬剤師は、2020年6月、気まぐれにボルケーノグレーのスポーツセダンを手に入れたという。
「ポルシェ・トゥーロンがちょうどタイカンを納車したところだった。試乗した後、すぐにこのモデルに決めました」と微笑む。

仕事では、主に南仏でタイカン 4Sを運転する彼は、

「マルセイユからサヴォワ・アルプスのメジェーヴまでが最長距離のドライブでした。440kmの道のりはずっと上り坂で、当然ながら電力消費量も増えます。そこでポルシェ・グルノーブルに立ち寄り、タイカンを無料で充電しました」と、41歳の彼は振り返る。ファンホイールの音がうるさくて保証期間内に交換したことを除けば、これまで何の問題もなかったという。

「タイカンを運転するのはとにかく楽しいです」とタクボリアン氏は言う。
「デザイン面においてタイカンは”すべてがポルシェ”であり、ブランドの特徴である多くのディテールを備えています。それに加えて、現代性とたしかな造りの品質を持ち合わせます」と話す。頻繁に運転するこのフランス人は、電気パワートレインの心地よいノイズレベルも高く評価している。

「『911 タルガ』の音も好きですが、長距離ではタイカンの静寂がとても心地よいです」。彼のポルシェは常に自宅のウォールボックスを使って夜間充電されており、タクボリアン氏は必要なときだけ急速充電ステーションに頼っているという。

ケース3:東欧への出張が多く、1日1,500kmを走るポルシェのボディプランニング責任者
一方、マルクス・クロイテル氏は、主に急速充電ステーションを利用してバッテリーを補充している。1日の走行距離が1,500kmにも及ぶことを考えれば、それも頷けるだろう。2021年2月から2022年8月の間に、ポルシェの社員は社用車のタイカン ターボで134,911kmを正確に走破したのです。クロイテルはポルシェのボディプランニングの責任者であるため、ツッフェンハウゼン、ライプツィヒ、ブラティスラヴァで生産されるホワイトボディの責任者だ。また、ポルシェのツールメイキングのCEOとして、シュヴァルツェンベルク、ドゥブニツァ、ホルナ・シュトレダにある同部門の拠点にも目を配っているため、彼はツッフェンハウゼンのポルシェ本社からスロバキアやオレ山脈にまだ頻繁に足を運んでいる。

クロイテル氏は、長距離走行性能、悪天候でも安定したロードホールディング、正確なハンドリングに加え、内燃機関モデルに比べて低いランニングコストを高く評価している。10万キロ以上走った後でも、彼の白いタイカンは、見た目でも技術的な面でも過酷な環境によく耐えているという。
「バッテリーは、まだ91パーセントの容量がありました」とクロイテル氏は言う。また、テールゲートロックのプラスチックカバーが外れるという些細なトラブルがあったのみである。

一方、充電インフラに関しては、クロイテル氏の忍耐力が試されたこともあったという。
「ルーマニアでのある旅は、私の記憶に残っています。ルーマニア西部トランシルヴァニア地方のティミショアラの最初の充電ステーションに、午前2時に入ったのですが、残念ながら作動しませんでした。次のアラドのステーションは、照明のない脇道にありました」。だから、急速充電システムの拡張は、頻繁に運転する世界中のEVドライバーの最も切実な願いなのだ。

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