「ポルシェ911」「エスハチ」「スバル360」など4台収納! コーヒー片手に自動車趣味を満喫できるガレージ【ガレージライフ】

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やっと手に入れた好きなクルマによって広がった人の輪と充実した趣味生活。思い出いっぱいのクルマたちと人に囲まれた、ガレージハウス。

クルマの魅力は実に多彩だ。だからこそ、自分にとって完璧な満足感が得られる1台を見つけるのは本当にむずかしい。今回ご紹介するSさんも複数のクルマを所有し、それぞれの異なる魅力を楽しむクルマ好きだ。所有するのは「スバル360 ヤングS」「ホンダS800」「日産パオ」「ボルシェ911 カレラ」の4台だ。

性格の異なる4台のクルマたち。
せっかく気分によってクルマを選択できるにも関わらず、かつて自宅の駐車スペースに置けるのは通勤用の1台のみだった。当時は近所のガレージや駐車場にその都度取りに行っていたというが、天気の悪い日もあり、それがもとでクルマに乗るのが億劫になっては意味がない。

「なんとか定年までにはガレージを!」と決意し、友人のガレージや『GarageLIfe』誌などを参考に、夢を膨らませる日々が続いたのだという。

自宅とは別の趣味のガレージ
そんな折、家のすぐ裏に売り出された土地付き住宅があるのを発見。絶好の場所に土地を見つけたSさんは、住んでいる家はそのまま残し、趣味空間としてのガレージハウス建築を現実ものとすべく、動き出す。当初は仲間と共にキットガレージを建てることも考えたが、大切なクルマを収めるのに素人作業でいいのだろうかと不安を感じたこともあり、さまざまな案を検討したという。

その結果、どちらにしてもいま建っている家を壊して建て直すのだからと、そこを手がける建築事務所にガレージハウスの設計もそのまま任せることにした。当初思い描いていたのは3階建てだそうで、1,2階を吹き抜けにし、リフトで上げたクルマを2階のリビングで眺められるというものを想定した。

しかし、イメージを伝えて出された見積もりは、想像をはるかに上回るものだった。長年の夢ではあったが、セカンドハウスにそこまでのコストはかけられない。やむなくリフト計画は見直され、1階がガレージ、2階がリビングという現在のスタイルに落ち着いたのだという。

【写真18枚】名車4台の趣味ガレージ 

思い出深いクルマたちに好きなときに触れる!
S邸のガレージでまず目に入るのは、やはり真紅のシャッターだろう。グレーの外壁とのコントラストは見る者に鮮烈な印象を与え、たまたま通りがかった人も、ここが”ただの家”ではないと感じるのではないだろうか。

「自分の会社のコーポレートカラーの赤を、ガレージ各部に入れてほしいとオーダーしたんです」。お気に入りの色をガレージに加えることによって、”自分らしさ”を演出したかったのだそうだが、たしかにシャッターに限らず階段やドアにも用いられた赤が、武骨なイメージが先行しがちなガレージに、華やかな印象をもたらしているのは一目瞭然である。

そんなガレージに収まるクルマは現在4台。手前まで目いっぱいスペースが使え、向かって右側に国産旧車3台、左側にはポルシェがレイアウトされている。

対局的なイメージではあるが、それぞれ思い出深いクルマばかりだそうで、メンテナンスも自らこなすSさんにとっては、いつでも好きな時に触れられるというのが、何より嬉しいのだそうだ。

「長期間の滞在は難しいですが……」とはご本人の言葉だが、2階に上がるとキッチンだけでなく、トイレやバスルームも完備しており、充分快適に過ごせそうだ。最近はコーヒーにはまっているSさん。友人を招いてコーヒーを飲みながらクルマ談義、なんていうなんともうらやましい休日を過ごしているのだとか。

理想とコストを両立させたガレージ
つい先日、人生をかけて育ててきた会社の社長業を引退し、第二の人生がスタートしたばかりのSさん。
「クルマが縁で広がった人の輪を、このガレージでより充実したものにできればいいですね」。楽しそうに語るSさんの横顔を見ると、趣味人としての夢が次々に膨らんでいることが容易に想像できた。

当初の見積もりが予算をオーバーしたことにより、計画の見直しが必要になったS邸。3階建てを2階建てとし、リフトを廃止したことは本文にも記したが、そのほかのポイントを設計担当者に聞いてみた。

「1階がすべてガレージ空間ということで、構造を考えると通常は鉄骨造が適当かと思うのですが、コストを考慮して木造での建築が可能になるよう構造検討をしました。具体的には1,2階の外壁ラインを可能な限り揃え、内部の柱と壁の位置を調整しながら設計しています」

「また、ガレージ内はコンクリート押え仕上げですが、外部の土間は石畳のように見えるスタンプコンクリートを採用することで、内部とひと味違った引き締まった見た目と、コストダウンを両立させました」

複雑な造形になると自ずとコストはアップするというもの。イメージを保ちつつ、どれだけの工夫ができるかにプロの技が見て取れる。また、Sさんのガレージ内部を観察すると、応力材として設置された壁を使った棚が設けられていたり、余った木材を使った排ガス避けが作られていたりと、スペースと材料の有効活用が随所で行われていることに気付く。

それぞれ専用のアイテムを製作することもできただろうが、そういった努力の積み重ねが、目的を達成するために実は効いていると感じた。

『ガレージのある家』Vol.32より転載

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2022/11/12 17:45

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