家族と仲間の笑顔が絶えない、ここはアジトだ! 理想の暮らしを実現するガレージハウス【GarageLife】

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ほぼ身内で作り上げた、ブルーグリーンのラップサインディングに包まれたアーリーアメリカンスタイルの家

クルマのカスタマイズを趣味とするカーガイが憧れるガレージは、「アメリカのB級映画に出てきそうなビルトインタイプ」。夢を実現しようと一念発起。家族が所有する土地を譲り受け、身内の大工さんに思い通りの家を建築してもらった。リビングとの仕切りに窓を設けることでガレージは家の一部に。理想の暮らし、家族や仲間が集う場所がここにある。

夫婦共通の価値観で作り上げたアメリカンホーム&ガレージ
愛知県はアメリカ車のカスタムが盛んな地域である。しかし、豊橋を中心とする三河地方はプロショップが意外と少なく、そのため自分でなんでもやってしまうカーガイが多い。そうしたクルマ好きをファインダー越しに見続けているフォトグラファーO.D.さんも、エンスージアスティックなガレージビルダーだ。ガレージは愛車を収めるだけでなく作業する場であり、仲間が集う場所でもある。そんな彼のアジトに足を運んでみた。

県道沿いに佇む家屋は、ブルーグリーンのラップサインディングに包まれたアーリーアメリカンスタイル。左側に玄関ポーチ、右側にはオーバーヘッドドアが備わったガレージがレイアウトされ、アメリカの古典的なフロントヤードの光景が広がる。土地は、O.D.さんの家族が所有していたものを譲り受け、施工は夫人の親と大工仲間に依頼という、ほぼ身内で作り上げたマイホームだ。フルオーダーの注文住宅ということでも自由度が高く、要望がすべて反映されるという実に羨ましい状況だったが、実際に使ってみるまでは想像の域を出なかった。

【写真22枚】フルサイズの’51年式シボレーを置いても余裕! な広々ガレージ 

しかし完成から8年経過した現在、失敗やデメリットは一切ないとのこと。理想の家のイメージはアメリカのB級映画。アメコミのキャラクターやアメリカ雑貨が大好物という夫人と、カーカルチャーひと筋のO.D.さん。ふたり共通の価値観で青写真を紡ぎ出していった。そんなO.D.さんのこだわりのガレージは、愛車であるフルサイズの’51年式シボレーを置いても左右に余裕があり、かなり広い印象だ。

家を建てる前のアパートでは、青空駐車場の片隅で作業を行なっていたが、夢のガレージでは無理なくできるスペースを確保。また、いつでも大切な愛車を愛でることができるようにガレージと家の間仕切りに窓を設置。リビングから愛車が眺められるよう設計された。またガレージ奥には仲間が寛ぐことができる趣味の部屋が。想いを共有する場、いわゆるアジトのような役割を果たしている。

KUSTOMに心酔するカーガイが手に入れた理想のガレージ
豊橋で生まれ育ったO.D.さんは、若い頃からLow Riderに興味を抱いていた。以前乗っていた車両は ‘71年式リビエラ、自身でやれることを進んでやってきた。周りにプロショプがなかったことが幸いし、機関面のメンテナンスはもちろん、カスタムも自己流でやってしまうマルチなガレージビルダーになったのだ。

業界ではすっかり有名車となり、あるとき雑誌でプロに写真撮影されたことで感化され、カメラワークにも惹かれていった。撮影技術もメキメキと腕を上げ、現在では雑誌にも掲載されるプロのフォトグラファーとしても活躍中だ。

一方、愛車にも変化が訪れ、’51年式シボレーに乗り換えたのち、顔面成形やトップレスなどメスを入れる大掛かりな手術も仲間の手を借りながらこなしてきた。昼夜問わず作業できるガレージの存在によって、カスタムライフはますます充実したものになっている。

◆Planning Data
 施 主:O.D.さん
 家 族:ご夫婦、長女、長男
 所在地:愛知県
 竣 工:2012年
 敷地面積:198.3平米
 ガレージ部面積:約30平米
 構 造:木造在来工法
 外装/内装仕上げ:サイディング/ペイント
 愛 車:1951年式 シボレー

◆Owner’s check
 ・我が家のここがお気に入り
 ガレージそのものが様々な作業を行える空間となっているところ。
 ・ちょっと失敗
 特になし。
 ・これらからの夢
 これからの季節は特にビールサーバーが欲しくなります。
 ・読者へのアドバイス
 好きなものを好きなようにすること。失敗をしない秘訣です。

『GarageLifeAmerican Vol.9』掲載

photo / Dan KOMATSU(小松 男) text / Remi KOHARA(小原れみ)

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2022/10/15 17:45

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