自分のクルマに履かせてロングで試してみたくなる

御存知”MOMO”は、レーシング・ドライバーのジャンピエロ・モレッティが1964年に興した自動車用品ブランドだ。モレッティ自身も数々の栄冠を勝ち得た人物だが、ブランドの起点もレースの世界にある。自分のマシンのために地元の職人に作らせたステアリングを、ほかのドライバーたちが欲したのだ。そしてMOMOはパーツやギアのメーカーに発展し、数々の著名ドライバーたちが彼の製品を愛用してきた。プロが高く評価するモノを僕たち一般ドライバーが欲しがるのは、自然な流れだろう。MOMOは今もミラノを拠点にホイールやステアリングなどのパーツ類、スーツやグローブといったレーシングギア類を手掛け、世界中で愛されている。

【写真10枚】MOMOの新型ハイパフォーマンスタイヤ！ TOPRUN M-300の詳細を写真で見る

その一環として、タイヤも手掛けていることを御存知だろうか？ イタリアで設計/デザインを行い、ヨーロッパで開発テストを行っているという。今回、最もハイパフォーマンスな”TOPRUN M-300”試した。

今回試乗したタイヤ

MOMO TOPRUN M-300
205/40R17 84W XL
7,510円（税込）

サイドウォールに描かれたMOMOのネーミング、そしてスポーティなトレッドパターンは、走る前から期待を抱かせてくれる。デザインの良さもイタリアブランドらしく、イタリア車などの輸入車とのマッチングも良さそうだ。

595コンペティツィオーネに履かせて走ってみたのだけど、穏やかに発進してみると、よく転がる。滑らかで軽やか。抵抗感なしに素直に前へと進んでいく。それに意外なほどに静かで、これは最後まで同じ印象だったのだけど、乗り心地がいい。このクルマはノーマルでも相当に脚がハードな部類なのだけど、そのノーマルの状態よりも快適な印象なのだ。

肝心のスポーツ性に関しても、あくまでもワインディングロードのレベルに限定されるが、欠点らしい欠点が見当たらない。というか、これも望外に好印象だった。

ステアリングの切りはじめは若干マイルドだが、操舵感はちゃんと伝わってくるし、縦方向のグリップも横方向のグリップもしっかりある。旋回しながら大きなうねりを通過するところがあって、一瞬トラクションが抜けるような場面においても一切の不安はなかった。あらゆる領域で動きが解りやすいからコントロールしやすい。ハードブレーキングで姿勢が乱れることもない。……ホメ過ぎ？

もちろん上には上があってこれが世界最高峰というわけでもないし、街中と峠道のみの試乗だったからサーキットで全開にしたらどうなるかも判らない。ウエット路面も試せてないし、燃費や耐久性も知るよしはない。ただ実勢価格とトータルバランスの高さを考えたらコスパ抜群に思えるし、少なくとも古ぼけたタイヤを履き続けるよりは遙かに楽しいし安全。

ちょっと自分のクルマに履かせてロングで試してみたいな、と感じたのは嘘でも何でもないお話だ。

Others Line up

MOMO TIRESのフラッグシップモデルウルトラ・ハイパフォーマンスタイヤ16〜20インチまで全47サイズ展開。

M-TRAIL AT M-8
15～17インチ
9,540円～16,030円
SUV用で、オンロードでもオフロードでもさまざまな地形やコンディションに対応する頑丈なオールテレーンタイヤ。

A-LUSION M-9
16～20インチ
9,180円～13,350円
SUV用で、オンロード用に最適化されたパターンにより、高いグリップ性能とステアリングレスポンスを実現したコンフォートタイヤ。

OUTRUN M-20
13～16インチ
4,280円～7,410円
軽からコンパクトカーのサイズをラインナップ。コーナリング時の安定性、ハンドリング・トラクション性能に優れたスタンダードタイヤ。

NORTH POLE W-2
16～17インチ
9,130円～11,860円
雪上に最適なコンパウンドを採用することで、冬季の路面状況でも安心の走行性能を発揮するスタッドレスタイヤ。

【問い合わせ先】
AUTOWAY
Tel：0120-941-927
URL：https://www.autoway.jp

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