いつでも出撃可能! フルチューン済みR34 GT-Rのガレージハウスは、子供・家族にも優しい!【ガレージライフ】

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「趣味に没頭していても、常に家族と同じ空間を共有したい」、そんな願いを叶えたガレージ。

格納庫のようなガレージのシャッターを開けると、いつでも出撃可能とばかりにフルチューンされた「BNR34 GT-R」が現われる。しかし、その先の居住スペースに足を踏み入れてみると、そこは家族との時間を大切にした何とも暖かい空間だ。

ガレージハウスというと、とかくご主人の趣味中心の家というイメージがあるが、このガレージハウスは奥様のアイデアにより、ガレージにいながらも、いつでも家族との時間を共有できる。そんな住まいとなったのであった。

【写真16枚】リビングから見える、R34 GT-Rの勇姿! 

気になる建築家との出会い
ここで紹介するガレージのオーナーKさんは、仕事柄、いつも転勤があり、常に愛車と共に赴任地への移動を繰り返してきた。4年前から現在の地で暮らし始めたが、賃貸住宅の青空駐車の暮らしに、いつかガレージハウスを建てたいと考えていた。しかし、住宅展示場に足を運んで思い描いたり、雑誌を見て夢見ていたガレージハウスの計画は、どこの住宅メーカーに足を運んでも理解してもらえなかったという。

いつものようにGT-Rのステアリングを握って奥様とのドライブに出かけたとき、通り道に見かけた会社がふと気になった。当初は雑貨店だと思っていたその会社が、調べていくうちに建築事務所だということに気づく。そこでホームページからコンタクトを取り「SH-SPACE」代表・柿澤さんと話をしたのが2年半前の冬だったという。

ガレージのニーズをヒアリング!
SH-SPACEは、埼玉県を中心に注文住宅を手掛けている工務店。ガレージハウスを含む住まい手のニーズをヒアリングし、そのライフスタイルに合わせた住宅を創造する顧客密着型の業態だ。

近年、増加している自然災害に強い家づくりや、健康に優しい家づくりを目指して「FFC免疫住宅 [FFC(水溶性二量体鉄塩)テクノロジーを活用して有害化学物質分解除去、カビや菌などの繁殖を抑制する住宅]」にも力を入れている。

K夫妻もガレージ中心の家づくりから話はスタートしたが、2人の子どもたちのことを考え、この取組に深く共感し、信頼を深めていったという。

クルマ中心の家づくりは、「玄関からリビングから、可能であれば書斎からもクルマが見えるよう、大好きな愛車とガレージにいても、常に家族との時間を共有できるように」と、依頼した。

ガレージを見下ろせる位置に書斎を設計
当然、玄関・リビングと接するガレージには、チューニングエンジンから排出される排気ガス対策として、排気ガス排出システム「EG WayOut」の導入は欠かせなかったという。出走前には必ずエンジンを暖気し、水温を確認してからドライブをするため、最低でも5分以上のアイドリングを必要とするマシンには、無くてはならないガレージ設備だ。

システムを導入した結果、家族にも愛車にも優しい住まいになった。設計当初、リビングは陽当たりのいい2階に、というプランもあったが、趣味に没頭していても常に家族と同じ空間に共有したいと考え、奥様の要望もあってリビングは1階に設置。床にはRACEDECK製モジュラーフローリングを採用した。その結果、リビングのソファはKさんの特等席となり、常にGT-Rを感じる夢の生活を送っている。

DULTON のワークベンチやKTCのツールなどを完備して自身でクルマの整備をするご主人にとって、家族に囲まれた快適な環境で作業ができるようになったことは、ひとえにこのガレージハウスを建てたことによる恩恵だ。

大満足のガレージハウスを実現
現在は勤務地が近くなったため、通勤には自転車を使うことも増えた。GT-Rは知人のプロの整備士にアドバイスをもらい、最高のコンディションを保つように整備をしているのだという。愛車と共に暮らすという夢は住宅メーカーでは伝わらなかったが、熱い気持ちを受け止めてくれた『SH-SPACE』さんには本当に感謝と語る。奥様もKさんの宝物であるGT-Rの格納庫ができたことには、大満足のご様子。

収納を予定していたスペースもグランツーリスモ部屋に提供するなど、GT-R愛の共有は半端ない。どこにいても幼い子どもたちの成長と、GT-Rを感じることができる、「夢の共生住宅」を実現したK邸は、実に家族とGT-R愛にあふれていた。

◆DATA
施 主:Kさん
家 族:奥様、子ども2人
所在地:埼玉県
敷地面積/ガレージ面積:174.67平米/21.53平米
構 造:木造在来工法
外装仕上げ/内装仕上げ:サイディング/クロス
愛 車:2001年式BNR34スカイラインGT-R

◆OWNER’S CHECK
 ・一番気にいっているところは?
 TVを見ながらも、リビングからの大きな窓からクルマを眺められるのが最大のお気に入り。
 ・ちょっと失敗したところは?
 設計時は広いガレージと考えていましたが、クルマを入れたらもう少し広いガレージがよかったと少しだけ後悔しています。
 ・次の夢はなんですか?
 エアジャッキをガレージに導入して、クルマの足回りを整備できたらいいですね。

◆COMMENT FROM A BUILDER:SH-Space 柿澤哲次さん
「ガレージハウス」のような趣味傾向の強い家であっても、住まいづくりのメインテーマは「家族」です。高性能な住まいで、家事・収納・導線を熟考した住まいづくりをKさんと楽しく打ち合わせさせていただきました。人生のベースとなる「幸せの住まい」づくりを共に出来た事は建築屋として、とても幸せです!
埼玉県狭山市南入曽558-9  Phone:04-2902-5660
https://www.sh-space.jp 

排気ダクトのお問い合わせ:SAFTY LIFE https://www.safety-l.com 

『Garage Life Vol.85』より転載

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