世はまさにコンパクトカー戦国時代⁉ 世界標準のVWゴルフをはじめ、アイオニック5・ミニ・マツダ3・308を一挙に徹底比較!

プリミティブなマツダ3

今回の試乗車はマツダが誇るスカイアクティブXを搭載した特別仕様車だったが、2Lユニットは回す愉しさも味わうことが可能。

プリミティブな魅力、という点では実はマツダ3も負けていない。その外観は、元々合理性を重視して生まれたFF2ボックスの体裁を取りながらもスタイリング重視。長いノーズとコンパクトなグラスエリア、ボディサイドの繊細な映り込みなどが持ち味となる造形は、あえてファストバックと名乗るに十分な説得力を持っている。

FFハッチとしては異例なロングノーズ、繊細なリフレクションが印象的なサイドビューなど、マツダ3はデザインに見どころも多い。

スカイアクティブXを筆頭に、搭載エンジンは多彩。室内は、外観ほど思い切ってはいないがスポーティな仕立て。サイズを思えば、室内空間の広さはごく標準的だ。

また、試乗車は先進性が自慢のスカイアクティブXモデルだったが、今回改めて感銘を受けたのはいまや古典的とも言える走りの愉しさだった。その技術的な特長は、市販のガソリン車では唯一となる燃焼方式なのだが、6速MTとの組み合わせだと自然吸気エンジンをリミットまで回す面白さが実感できる。もちろん、本来は効率を重視したユニットなのでことさらスポーティな味付けが施されているわけではない。だが、ターボが全盛の現代にあって昔ながらの息吹が、それも5ドアのモデルで味わえるとなれば、マニア的にはそれだけでも守るべき貴重な存在と言うことができるのだ。

いまどきの乗用車では、もはや珍しいMTが用意される点も特長のひとつ。シフトフィールのチューニングも上々で操作は小気味良い。

【Specification】マツダ3ファストバックX ブラックトーンエディション
■全長×全幅×全高=4460×1795×1440mm
■ホイールベース=2725mm
■車両重量=1430kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+電気モーター/1997cc
■最高出力=190[6.5]ps(140[4.8]kW)/6000rpm
■最大トルク=240[61]Nm(24.5[6.2]kg-m)/4500rpm
■トランスミッション=6速MT
■サスペンション(F:R)=ストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ=215/45R18
■車両本体価格(税込)=3,245,000円
■問い合わせ先=マツダ ☎0120-386-919
※[ ]内は電気モーター

フォト=柳田由人、安井宏充/Y.Yanagida, H.Yasui (Weekend.) ルボラン2022年8月号より転載

■関連記事

小野泰治
AUTHOR

関連記事

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

関連中古車物件情報

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!