愛車7台すべてスポーツカー! 軽井沢の週末ガレージと都内を往復する最高のドライブライフを拝見【ガレージライフ】

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建築家オススメの候補地はなんと崖地!? 展望抜群の別荘型ガレージは大自然の中に浮かぶ

長野県北佐久郡軽井沢町は、都心から近いこともあり、観光地としても人気のエリアだ。東京都内で会社を経営するHさんは、ご両親が軽井沢に別荘を持っていることもあり、愛車を保管するガレージを軽井沢に建てたいと考えていたという。

Hさんが所有するクルマは、1992年式フェラーリF40、1998年式フェラーリF355、1970年式日産240Z、1991年式マツダRX-7、2006年式マセラティ グランスポーツ、1988年式ポルシェ930ターボ、1990年式フェラーリ テスタロッサと、すべてがスポーツカーだ。

【写真13枚】ポルシェ、RX-7の収まる軽井沢ガレージ 

これらのクルマで、休日に東京の自宅と別荘とをドライブがてら移動することで、さまざまなクルマを楽しみたいというのがその狙いである。建築を依頼したのは「Kurashima Design Office」の倉島理行さん。自身もポルシェ356Aをドライブし、ラリーに出るほどのカーフリークであり、ガレージにも精通している建築家だ。

建築家が推薦したのはなんと崖地!?
Hさんは倉島さんに愛車のラインナップを伝え、眺望のいい場所にクルマが2台入るガレージをオーダー。対して倉島さんは、軽井沢の別荘地ではあるものの、一般的には推薦しないような、傾斜のきつい谷と呼ばれるような土地を推薦したという。

本来であれば傾斜がキツ過ぎて建築を嫌がられる崖地であるが、この傾斜地でこそというガレージのプランニングをしたため、Hさんはその提案を気にいったそうだ。ただし、土地を改良するためにH鋼を埋設して補強工事が必要になったなど、その工事費におよそ本体工事の半分以上を費やしたという。

しかし、完成したガレージのドアを開けると、避暑地とは思えないモダンな世界が広がるギャップのある世界が表現されたのである。

大自然の中に浮かぶモダンなガレージ
東京のご自宅にあるHさんの別のガレージもモダンなスタイルなのだが、軽井沢のガレージもその延長と考え、ガレージの床面にはあえてアルミにヘアライン加工が施された輸入建材が採用された。傷がつくことで敬遠されがちな部材であるが、そこはあえて味としてとらえ楽しむことにするのだという。

ガレージ横に設けられた部屋には石材による床面を用意。大きな3mもあるピクチャーフレームから眺めるクルマは、格別だ。リビングから眺める自然あふれる大きな風景とモダンな部屋の融合は、素晴らしい世界を形成している。

メンテナンスフリーの建材選びも重要
そしてデッキに設けた水場には、ステンレスを加工して浴槽面を確保。深さは8cmとし、傾斜させることで自然と水が落ちる仕組みとなり、部屋には水が浸入しない仕組みを構築している。秋になると広葉樹の落ち葉掃除も出てくるが、簡単な掃除をするだけで維持することができる仕組みを採用。

デッキも人工木製プラスティックを利用したデッキ材のため、腐らないで設置が可能となったが、水という重さを支えるためにデッキ材の下には鉄製のプレートと、大きな支えとなる鉄骨柱を入れ、重さに対する対策を施している。

設計当初はガレージとリビングだけを想定していたが、ガレージ下に寝室、シャワーブースを設けることで宿泊もできる別荘ガレージとして活用。竣工から4か月、仕事が忙しくさほど通えていないそうだが、来年の夏に向けてさらなるプランが進んでいるという。

撮影日にはポルシェ930ターボとRX-7カブリオレという組み合わせのクルマがガレージに入ったが、スポーツカーを複数台所有するHさんにとって、都内からのドライブは気分転換にはほどよい距離のドライブコースだという。

「クルマを使い分けながらガレージライフを楽しんで、仕事とのバランスを取りながら楽しく過ごす」ことがHさんの目標だという。

絶景とともに手に入れた軽井沢のガレージは、Hさんにとってクルマをドライブする理由にもなり、仕事を忘れられる自由な空間にもなった。

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