机上で組み立てつくる伝説のフェラーリ250 GTO!

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“分冊百科”のジャンルにおけるパイオニアにして老舗。そんなデアゴスティーニからウェブ限定販売でリリースされた1/8スケールのフェラーリ 250 GTOの巨大な”組み立て式ミニカー”はモデルカーホビーの世界でも実車同様に伝説の存在となることだろう。

この『フェラーリ 250 GTOをつくる』は、直接デアゴスティーニ・ジャパンのウェブサイトもしくは電話による申し込みで購入が可能。25回に分けて届けられるパーツ類は全て塗装済みで、模型工作に関する特別なスキルや工具も不要。誰もが全長約552mmの250 GTOを机上に再現できるというわけだ。

ある特定のテーマについて解説されたマガジンとそのテーマにまつわる付録がセットになって、定期刊行物として書店などで販売される”パートワーク形式の出版物”。我が国では”分冊百科”とも呼ばれる。

これはもともと”毎月少しずつ買い揃え続けることにより、最終的には立派な百科事典や図鑑などの全集が完結する”という、欧米でよく見られた出版販売形態のひとつだが、昨今ではそのテーマやジャンルは多岐に渡り、コレクションアイテムやクラフトホビーの分野でも数多くのアイテムがリリースされている。そんな”分冊百科”の世界でも特に知られているのが、イタリアに総本社を置く『デアゴスティーニ』だ。同社はイタリアの地理学者、ジョバンニ・デアゴスティーニが学校用の地図などを発行する出版社として1902年に創設し、1959年には世界に先駆けて”分冊百科”の出版物をリリース。現在では世界20 ヵ国で幅広く展開しているこの分野のパイオニアだ。

そんな同社からウェブ限定販売でリリースされたのが、この”組み立て式ミニカー”、『フェラーリ 250 GTOをつくる』である。別項でも解説している通り実車は250 GT SWBをベースに、時のスポーツカー世界選手権制覇を目指して生み出されたホモロゲーションモデル。GTOがGTクラスのホモロゲーションモデルを意味するイタリア語、”グラン・ツーリスモ・オモロガート(Gran Turismo Omologato)”の頭文字であることはよく知られている。

フェラーリの目論み通り250 GTOは1962年から1964年にかけ国際マニュファクチャラーズ選手権を3年連続で制覇し、史上最強の”市販スポーツカー”の名をほしいままにした。サーキットでの華々しい活躍のヒストリー、風洞実験から生み出された当時最新鋭の空力ボディは機能美の極地。そして各形式合わせても生産台数はわずか39台という希少性から、250 GTOは歴代フェラーリの中で最も有名な伝説的モデルのひとつと言えよう。

1962年シーズンの国際マニュファクチャラーズ選手権(スポーツカー世界選手権)は、スポーツプロトタイプではなく量産車カテゴリーのGTクラスにチャンピオンシップがかけられるようになった。そのクラスの制覇を狙ってフェラーリが送り出した”最終兵器” がこの250 GTOだ(写真は2013年のイベントで撮影されたもの/photo:newspress)。

デアゴスティーニの250 GTOは1/8スケールという大きなモデル。一般的な市販ミニカーの縮尺といえば1/43。大きなものでも1/18が主流なので、この1/8スケールは量産ミニカーとしては最大級のサイズだ。流麗なボディのフォルムからエンジンフードの中に収まった3リッターV12エンジン、1960年代のスポーツカーならではのクラシカルなインテリア、そしてボラーニ製の繊細なワイヤースポークホイールに至るまで、その豊かなボリュームを活かした再現度は迫力に富む。さらに前後灯火類の点灯、エンジン音とクラクションの音が再現されるギミックまで備える。25回に分けて毎月届けられるパーツを組み立てていけば、全長約552mmという迫力ある250 GTOが机上に再現できるわけだ。

ヘッドライトなどの灯火類は点灯するギミックを備える。さらに内蔵された小さなサウンドエフェクトユニットによって実車のエンジン音やクラクションの音も再現されるという。

DATA
“組み立て式ミニカー”
1/8スケール フェラーリ 250 GTOをつくる

  • ●回数=全25回(月1回の定期配送を予定)
  • ●商品HP=https://deagostini.jp/r/f2d/
  • ●受付期間=受付中〜2022年9月30日(金)
    *数量限定1000セット、なくなり次第終了
    *2022年7月19日頃より配送開始予定
    ●価格:初回(お試し価格):1990円/第2回以降:6980円

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