フェラーリF355スパイダー乗りの建築家の自邸は、変形土地を逆手にとったモダンな家【ガレージライフ】

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モデルルームも兼ねるガレージハウスは、白と黒で統一したモダンな空間

1991年に設立した「スタジオインデックス」は注文住宅・分譲住宅、集合住宅の設計とプランニングをしてきた大阪府の建築事務所である。

ここ数年、ガレージのある家を手がけることが多くなってきたという代表の松本敏治さんは、これまでBMW、アルファ・ロメオ、マセラティ、フェラーリなどの様々なモデルを乗り継ぎ、現在はフェラーリF355スパイダーを所有。そして、2007年にガレージ付きの自邸を竣工、モデルルームとしても活用している。

自邸を建てるきっかけは、設計事務所の近所に買い手のつかない120平米の変形土地が残っていたから。3方向を道路、学校、竹やぶに囲まれ、プライバシーの確保が厳しく売れ残っていたというが、松本さんいわく「工夫して設計すれば、プライバシーの確保ができるし、逆に安く土地を交渉できるのでラッキーだと思った」とのこと。

隣接した竹やぶには擁壁ブロックがあり、やや窮屈に感じやすいが借景としても活用できるほか、3方面が住居ではないのでクルマの騒音を気にしなくてもよいことは逆に好都合。それに加えて前面道路が広いため、2台分のガレージを設計してもクルマの出し入れがしやすいということもあり、購入を決めたそうだ。

クルマを2台収納して整備できるガレージ
松本さんはマフラーの交換やタイヤの交換、社用車の簡単な整備もガレージで行うためスペースをなるべく大きくとり、広い間口に合わせて550cmの「三和シヤッター」製スチール電動シャッターを採用した。エアツールや電力のケーブルも、リールを天井から吊ることでスペースを確保。ガレージ内のストレージに発電機などを収納し、内部をスッキリ見せる工夫をしている。また隣接する空間に趣味の部屋を設置。現在は奥様や娘さんの楽器練習スペースであるが、将来は松本さんのホビールームとして使用予定だそうだ。

螺旋階段を上がると、天然大理石を敷き詰めたリビング。コルビジェやバルセロナチェアといったデザイナーズ家具が配置されたリビングは、採光性が優れた開放感のある設計。ベランダには角度のあるルーバーをつけることでプライバシーを確保している。

【写真13枚】全体がショールームのよう! 変形土地とは思えない開放感のある造り。 

白と黒で統一したモダンな空間
鉄骨造のため建物が揺れることを考え壁面はすべてホワイトのクロスを採用。インテリアをホワイトとブラックで統一することでシャープな空間を実現している。ベッドルームもリビング同様天然大理石に統一したほか、サッシや設備機器以外のものはすべて建具屋にオーダー。ローボードやデスクなどを作りつけとし補強を入れて固定。家具の下部にスペースを設けることで空間に広がりを見せ、限られたスペースながら圧迫感のない設計としている。

フェラーリを入れるガレージの前面のアプローチは、ミリ単位での歩道の傾斜を施工。ガレージ床面は油汚れ防止のためカラクリートを施工するなど、仕上げを細かく指定し実際に試すことで、今後のガレージ建築にフィードバックしていくとのこと。お気に入りのガレージハウスを建てるのであれば、こうした経験のある建築家に相談することが近道かもしれない。

『ガレージのある家 vol.15』より転載

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2022/07/01 09:00

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