ジャパンにRB26を載せる!フジミ製プラモ「スカイライン・ジャパン4ドア」でお手軽かつ大胆な改造!【モデルカーズ】

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「名ばかりのGT」に第二世代Rのエンジンを搭載!

1977年、5年ぶりのモデルチェンジで登場した日産スカイラインは、型式ではC210系ということになるが、「日本の風土が生んだ名車」をキャッチに展開された広告のコピー「SKYLINE JAPAN」から、「ジャパン」の愛称で親しまれている。全長などの数字はケンメリより若干大きくなっているが、直線的でシャープなデザインのボディはぜい肉がそぎ落とされた印象で、特に2ドア・ハードトップはファストバック・スタイルからノッチバックに戻ったこともあり、「ハコスカへの回帰」という言葉にも納得できるものがある。
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ロングノーズの6気筒GTとショートノーズの4気筒というシリーズ構成は継承され、後者には新たに「TI」という名前が与えられた。機構的には先代のものを継承しており(ということは先々代からの継承である)、前ストラット/後セミトレのサスペンション(GT系)などはそのままだが、熟成を極めたGTらしい乗り味は、実際には他の自動車メーカーが真似したくともできないレベルのものであったという。エンジンは前述の通りL型6気筒2L(GT系)で、インジェクション仕様のL20E(130PS)とキャブ仕様のL20S(115PS)が搭載された。なお、TI系のL型4気筒は、登場翌年にZ型エンジンへと変更されている。ジャパンでの白眉となるのは、やはり1980年に追加されたターボ仕様であろう。これは前年にセドリック/グロリアに搭載されて登場したL型のターボエンジンL20ETをスカイラインにも載せたもので、最高出力145PSを発揮、GT-Rの復活を思わせるものであった。

歴代スカイラインの中でも旧車としての人気は控えめなものと言われるジャパンだが、現役当時の人気ぶりは素晴らしいもので、1年あたりの販売台数で見ればケンメリと同等のものと言ってよい。当然ミニチュアでも人気の的で、プラモデル化も数多いが、その最後発となるのはフジミ製1/24スケール・キットの4ドア・セダンである。前期と後期がリリースされているが、ここでお目にかけている作品は、このフジミの前期型4ドアに、BNR32のRB26DETTエンジンを載せたものだ。

アオシマ製上げ底パーツでお手軽エンジン搭載!
まず、エンジンを載せるにはボンネットを切り離さなくてはいけない。筋彫りツールとナイフで切り離したが、エッチングソーなどを使うと作業が早いだろう。次の画像はバンダイ1/20との形状比較。フロントオーバーハングが下に短く、バンパー取り付け部が上に向いてしまっているのが分かる。リベットゲージを代用エッチングソーにしてフロント下部を切り離し、プラ板を挟んで再接合する。ホイールアーチが小さいので、マジックでマーキングしたように削り拡げた。

ボンネットは切り方が雑だったので、プラ板を貼ってチリを調整しておく。シャシーはタイヤハウスが幅広すぎるので、ノコギリで内側を切断。エンジンはアオシマの別売りパーツを使用したが、これはR32のエンジン付きキットに入っているパーツと同じものだ。ボディも合わせてフィッティングを確認、さほど苦労せずにパーツが合うことが分かったので、プラ板で隔壁を付け足していく。切り開いたタイヤハウスも内側をプラ板で塞いだ。

フロントサスペンションのダボが上に突き出すようになっているので、邪魔な部分を切り落としておく。作業時間を短縮するためストラットタワーをアオシマのジャパンのシャシーから移植することにした。当該部を切り落とし、フジミのシャシーに接着。プラ棒を挟んですこし高くなるようにした。継ぎ目を消し、カドを落としてタイヤハウスの形を整える。エンジンパーツはきちんと塗り分けて組み立てる。ラジエターにモールドされたファンは、ホワイトサフを使ってきっちりと白くした。フロントグリルは、下に伸ばしたオーバーハングに合わせて縦のメッキモールを伸ばしておく。

ボディはクレオス缶スプレーのブラックで塗装、フロントシートはたまたま余っていたタミヤR32のものを装着した。足周りのパーツは「ハの字仕様」の方を選んで組んでいる。完成した姿を見るとインタークーラーはどうなっているのだろうと思わされるが、プラモなので難しく考える必要もないだろう。

作例制作=秦 正史/フォト=羽田 洋 modelcars vol.184より再構成のうえ転載

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2022/06/26 12:00

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