400馬力級エンジン+MTを新車で味わえるのはこれが最後かも!? 日本上陸が目前の「ロータス・エミーラ・ファーストエディション」に迫る!

嶋田智之
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2022/06/21 18:00

昨年、ミッドシップエンジンのプレミアムスポーツカーとして、ロータス・カーズ本社でワールドプレミアされたエミーラ。いよいよ日本上陸が間近に迫った「エミーラ・ファーストエディション」の価格やパワートレインの情報をおさらいしよう。

エミーラはロータス最後の内燃機関車

エヴァイヤに似たディテール持ちながら、ミドルクラスのミッドシップとして美しくまとまりのあるスタイリングを持つのも大きな魅力。

1996年から25年にわたってブランドを支えてきたエリーゼが2021年いっぱいで生産終了となったことで、ロータスは1952年の創業以来ずっと絶やすことのなかったアンダー1000kgの軽量スポーツカーという伝統に、ついに終止符を打った。それはもう自動車史を揺るがす大事件とでもいいたくなるような出来事だった。同時にエリーゼのハードコア版というべきエキシージ、同じくゆとりあるスポーツ&GTカーに仕上がっていたエヴォーラも終焉を迎えることになった。ひとつの時代が、そこで幕を閉じたのだ。

けれど、時代の終わりは始まりを意味する。それまでのロータス3姉妹の生産終了とときを同じくして、”タイプ131″のコードネームとともに3タイプの異なるモデルの存在を匂わせる謎に満ちたティザーイメージが公開されていたが、おそらくその中のひとつということなのだろう。2021年7月、新しいミッドシップスポーツカーが発表されることになった。それが”ロータス最後の内燃機関搭載モデル”とアナウンスされているエミーラ、である。

エキシージ/エヴォーラから継承した3.5L V6スーパーチャージャーは、あえて405ps仕様。まだチューンの余地があるのは御存知のとおりだ。鋭い吹け上がりと鳥肌モノの快音。トヨタ製がベースとは思えない。

基本的なストラクチャーは、3姉妹によく似ている。エリーゼで確立されたアルミ押出材による接着式シャシーを踏襲しつつ全く新しく設計された基本骨格を持っている。

ロータス初のEVハイパーカー、エヴァイヤに似たイメージを持ち、また同様に車体内部に空気の流れを導いて排出することでエアロダイナミクスを生み出す仕組みが与えられたボディのサイズは、全長4413×全幅1895×全高1226mm、ホイールベースは2575mm。エヴォーラより若干大きいが、位置づけとしてはその後継と見て間違いないだろう。しかもインテリアはエヴォーラどころではない立派な仕立てとなる。シートは電動、10.25インチのディスプレイもインフォテインメントシステムもドリンクホルダーまでもが備わり、出来のいいGTカーの装い。

V6ユニット搭載車では乾燥重量で1405kg、いわゆる車両重量で1458kgという重さになるのもやむなし、だろう。いま時、新しいスポーツカーを作ろうと思ったら、いかに軽量化専門部隊を抱えるロータスですら、トン切りなんて夢のまた夢。恐ろしく高価な軽量素材をバンバン使えば軽くする余地はまだあるだろうけど、その分はっきり価格に跳ね返るのは自明の理、だ。

ロータス=スパルタンという図式は、エミーラのインテリアにはまったく当てはまらない。まるで小さなスーパーカー的な、上質感すら漂う雰囲気だ。V6ファーストエディションは装備なども充実してるからなおさらだ。

V6ファーストエディションは3種類の鍛造ホイール、3種類のサスペンション+タイヤセット、4色のキャリパーからチョイスが可能。

けれど、さすがはロータス。ボチボチと動画サイトで公開されはじめてる国外メディアの試乗レビューを見ると、すごく素直に気持ちよく曲がっているしコントロール性も抜群なことが伝わってくる。これぞロータス! のチューニングの妙だ。最初のファーストエディションは、ベースがトヨタなだけでロータスが徹底的にチューンナップした従来からの3.5L V6スーパーチャージャーを積むわけだが、405psに抑えたとはいえ走りは鋭いし、相変わらずの快音。もちろんATもあるけど、それを6速の手動ギアボックスで堪能できるのは本当に素晴らしいと思う。

400psの快感V6+コントロール性に優れたミッドシップ+操縦感覚濃厚なMT。それこそ他のクルマにないエミーラV6ファーストエディション最大の強みなんじゃないか? と思うのだ。

が、充実仕様のV6ファーストエディションは早々に完売。カタログモデルの上陸を待つしかない。

4気筒のファーストエディションも登場

エミーラに最適化すべくAMGに特注したM139型2ℓ4気筒ターボと8速DCTのパワートレインを搭載。365ps/430Nmで、車重1405㎏とV6より53㎏軽い。ロータスらしいひらひら感はこちらの方が強いかも。装備充実で価格は1386万円。

レース専用モデルのGT4も発表

ワークスとしての参戦は不明だが、すでにGT4マシンが発表された。V6モデルと同じ405psユニットを積み、100㎏ほどの軽量化、エアロダイナミクスやシャシーの調整などが施されたレース専用モデルだ。初年度分は瞬殺で完売したから、どこかのレースで見られるかも。

【Specification】ロータス・エミーラV6ファーストエディション
■全長×全幅×全高=4413×1895×1226mm
■ホイールベース=2575mm
■トレッド(F:R)=1608:1626mm
■車両重量=1458kg
■エンジン形式/種類=2GR-FE/V6DOHC24V+スーパーチャージャー
■排気量=3456cc
■最高出力=405ps(298kW)/6800rpm
■最大トルク=420Nm(42.8kg-m)/2700-6700rpm
■トランスミッション=6速MT
■サスペンション(F&R)=Wウィッシュボーン
■ブレーキ(F&R)=Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=245/35R20:295/30R20
■車両本体価格(税込)=14,520,000円

ロータス・エミーラ公式サイト

ルボラン2022年7月号より転載

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