【プロトタイプ試乗】縦置き直6エンジン+FRで発売が待ち望まれる「マツダCX-60」は、とにかくコーナーが楽しいベストハンドリングSUVだった

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マツダが先日発表したCX-60は、同社のラージ商品群と名付けられた縦置きプラットフォーム、いわゆるFRをベースとしたモデルだ。発売は今秋とまだ先であるが、そのプロトタイプに試乗する機会を得た。

マツダのラージ商品群第一弾、CX-60のプロトタイプを美祢で試乗

ボディサイズは全長4742mm×全幅1890mm×全幅1691mmで、ホイールベースは2870mm。SUVらしい堂々としたフォルムだ。

マツダは昨年10月、2022年以降のクロスオーバーSUVに関する拡充計画を発表、その中のラージ商品群では4モデルがリリースされる予定だが、その第一弾となるのだCX-60だ。

このラージ商品群では、縦置きプラットフォーム、すなわちFRの駆動形式を採用するのが最大の特徴となっている。FFベースのモデルが多い中、時流に逆行しているかのように思えるが、これは近年拡大している北米市場へ対応するための戦略が大きいという。

パワートレインは、48Vマイルドハイブリッドの3.3L直6ディーゼルと2.5L直4のPHEVの2種が用意される。

今回ボディがカモフラージュされたCX-60は、スリーサイズが全長4742mm×全幅1890mm×全高1691mmで、現行のCX-5よりひと回り大きいイメージだ。パワーユニットには48Vのマイルドハイブリッドが組み合わされ、最高出力254ps、最大トルク550Nmを発生する3.3L直6ディーゼルと、システム全体で同327ps/500Nmの2.5L直4のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の2種がラインナップ。試乗はマツダの美祢テストコース内のサーキットと取り付け道路で行なわれた。

コクピットは現行のマツダ車と同様のデザイン。シートはクッション性も良く、後席の足元も広々としている。

最初に乗ったのはディーゼルモデルだったが、DCPCI(空間制御予混合)と呼ばれる燃焼技術が採用されているのがトピック。3.3Lという排気量も出力と燃費を両立するのに最適だったとのことで、直6らしいスムーズな吹け上がりが印象的であった。

荷室は奥行きもあり広々としていて積載性も良さそうだ。試乗車にはディーゼル/PHEVいずれにも235/50R20サイズのブリヂストンのアレンザ001が装着されていた。

一方モーターのアシストが加わるPHEVモデルは、強烈な加速性能も魅力のひとつだが、驚かされたのがコーナリング性能。これは両モデルにも言えることだが、コーナーの進入から出口まで、極めてスムーズなステアフィールに、自然なロール感覚を感じることができた。これは先ごろロードスターの990Sに採用されたKPC(キネマティックポスチャーコントール)と呼ばれる、イン側の安置リフト力を制動力に変換するシステムや、ストロークをスムーズにする技術、ピッチングセンターを工夫するサスペンションの設計が効いているのだろう。このCX-60、価格も300万円台〜とのことから、CX-5からの乗り換えも期待できそうだ。

マツダCX-60公式サイト

ル・ボラン2022年6月号より転載

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2022/06/06 21:00

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