【比較試乗】「BMW 1シリーズ vs 2シリーズグランクーペ vs 2シリーズグランツアラー vs X2」アナタならどのモデルを選ぶ? BMWのFFコンパクト大研究!

乗り心地重視の快適ミニバン

穏やかなドライブということであれば、2シリーズのアクティブツアラー/グランツアラーはまさにそういうセッティングになっている。そもそも“M”が付くグレードはないし、グランツアラーは全車17インチ、アクティブツアラーには16インチの設定もある。

BMW 218i GRAN TOURER LUXURY/BMW初のコンパクト・マルチ・パーパス・ビークル(MPV)として、スポーティな走行性能と広い室内空間、快適性、安全性を備えたグランツアラー。3列目シートを使用すれば最大7名まで乗車可能となる。

実際、この2モデルは望外に乗り心地がよく快適だ。我々にいつも供される広報車両は、いわゆる“映え”を狙って大径のホイールを履く場合が多いのだけれど、このツアラー系はそもそも設定がなく、「ホイールが小さいとこんなに乗り心地がいいのか」と驚くわけである。

BMW 218i GRAN TOURER LUXURY

見栄えやスポーティな操縦性を重視する人ばかりではないだろうから、ツアラー系以外の車種でも小径ホイールの仕様も検討してみたらいいのではないだろうか。 ツアラー系はパッケージ優先なので、室内の広さも特徴のひとつ。小さくない“ミニバン”が蔓延る中にあって、この2台こそまさしくミニバンだろう。人にも荷物にも優しいしつらえになっている。

BMW 218i GRAN TOURER LUXURY

ミニとは一線を画すBMWのFFモデル

グランクーペは4枚ドアのエンジン横置きモデルの中で、唯一の3ボックスである。3ボックスの優位性についてはこれまで何度か触れてきたように、ボディ剛性やNVで2ボックスよりも有利な構造となっている。

BMW M135i xDrive(左)、BMW 218i GRAN TOURER LUXURY(右)

メルセデスはグランクーペの競合車であるCLAの他に、アウディA3セダンとも戦うべくAクラス・セダンも追加導入したが、BMWはいまのことろフレームレスドアのボディ形状のみである。本当にフレームレスドア=スポーティな印象なのかどうか、個人的には釈然としないけれど、世の中的にはそういうことになっているらしい。

BMW 218i GRAN TOURER LUXURY

後席によってキャビンとトランクが仕切られるため、後方のこもり音の類は気にならずしっかりとしたボディの剛性感も伝わってくる。そのおかげで18インチでも減衰が速いので、2ボックスの18インチよりも乗り心地はいくらか改善されている。試乗車は218dのディーゼルだったが、ディーゼル特有の音や振動はほとんど気にならなかった。トランスミッションはガソリンエンジンがDCTであるのに対してディーゼルはATであるものの、シフトマナーはまったく申し分なかった。

BMW 218i GRAN TOURER LUXURY

当初は「前輪駆動のビーエムかよ」とか「中身はミニと一緒」などと揶揄されたものの、月日の経過とともに進化を遂げ、いまではミニとも違うBMWらしいFFベースのクルマにいずれもなっていた。ボディやエンジンのバリエーションも豊富なことも魅力だが、やっぱり価格がフレンドリー(一部グレードはそうでもない)であることに親近感が湧くのである。

BMW 218i GRAN TOURER LUXURY

フォト=郡 大二郎/D.Kori ルボラン2021年3月号より転載

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2021/03/03 11:00

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