【比較試乗】「BMW 1シリーズ vs 2シリーズグランクーペ vs 2シリーズグランツアラー vs X2」アナタならどのモデルを選ぶ? BMWのFFコンパクト大研究!

ルックスも走りもスポーティなX2

X2は2018年に登場したコンパクトSUVで、車名の数値が“偶数”であることからも分かるように、パッケージよりもスタイリングに重き置いたSUVである。1シリーズにはB38A15A型の直列3気筒1.5Lエンジンと、B47C20B型の2L直列4気筒ディーゼル、そしてM135iのB48A20E型の2L直列4気筒の3タイプのエンジンが用意されているが、X2はこれらにB47C20Bのパワースペック違いとB48A20A型という2L直列4気筒ガソリンエンジンを加えた計5種類から選べるようになっている。駆動形式は廉価モデルのsDrive以外、すべて4WDとなる。

BMW X2 xDrive 20d M SPORT X EDITION JOY+(左)、BMW 218i GRAN TOURER LUXURY(右)

X2の最大の特徴はその全高だろう。大きなタイヤを履くSUVルックでありながら、全高は1535mm。これは都市部で生活する者にとってみれば、機械式駐車場に躊躇なく突っ込んでいけるなんともありがたい数値である。いくら経済的余裕があっても駐車場スペースという物理的余裕がなければクルマは購入できないからだ。

BMW X2 xDrive 20d M SPORT X EDITION JOY+/BMWのXモデルらしいオフロード性能と都会的な存在感を併せ持つコンパクトモデル。試乗車の20dは18dとは同じ2Lだが、プラス40psを誇るX1には採用されないパワフル系クリーンディーゼルモデルだ。

X2は廉価版の“スタンダード”以外、すべてのグレードは“Mスポーツ”(とM35i)で、スポーツサスペンションと19インチのタイヤ&ホイールを装着している。これが操舵の初期応答性をちょっと過剰なくらいよくしているとともに、路面からの入力が身体まで伝わる硬めの乗り心地を提供する。スポーティな乗り味をご所望であればそれでもいいが、個人的には17インチとノーマルサスの組み合わせの“スタンダード”のほうが穏やかにドライブできると思う。

BMW X2 xDrive 20d M SPORT X EDITION JOY+

フォト=郡 大二郎/D.Kori ルボラン2021年3月号より転載

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