【フロントライン】「メルセデス・マイバッハSクラス/GLS」復活のショーファーはさらなるステージへ

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SUVバージョンも追加設定!

遡ること1997年の東京モーターショーでメルセデス・ベンツのハイブランド、マイバッハがスタディモデルを発表、2002年から生産が開始された。しかし、たとえメルセデスが作るクルマであっても販売は低迷、望みの北米市場でもわずかに年間で二桁台という有様だった。そして10年後の2012年12月に最後の車両が出荷され、第一期マイバッハ計画は頓挫してしまった。やはり急造のブランディングは市場に浸透するのが難しかったのと、Sクラスという強力なライバルが同じ屋根の下にいたのは大きな誤算だった。

全長約5.5mの堂々たる体躯が与えられたメルセデス・マイバッハSクラス。2トーンカラーコンビネーションは10種類から選べる。

しかし時が経ち、中国という巨大市場が急成長すると状況は一変。そこにはこの種のモデルを望む富裕層が存在し、このラグジャリーブランドは再び日の目をみるようになる。そこで2014年に生み出されたアイディアは、マイバッハをSクラスのエクスクルーシブなモデルとして再登場させることだった。この戦略は大成功し、Sクラス・マイバッハは中国だけでなく全世界に出荷、2019年にはなんとラインオフしたSクラスの6台に1台はマイバッハだった。

最新のMBUXインテリアアシストは、ルーフライナーの3Dカメラが乗員の動きや意図を検知し、各操作系を先読みして作動する。

そこで今回、新型Sクラスをベースにした新しいSクラス・マイバッハが発表された。ホイールベースが標準モデルよりも18cm延長され、全長5.46mとなった新型マイバッハは、独自のフロントグリルとCピラーのダブルMエンブレム、そして10種類にもおよぶ2トーンカラーコンビネーションが最大の特徴。豪華なキャビンはコクーンコンセプト、すなわち包まれた空間の創造を目指し、最高級の素材と仕上げによる快適性を目指しただけでなく、Sクラスで試みられたエナジャイジング・コンフォート、すなわち疲労低減を超えてパッセンジャーに活力を与えるポジティブ志向の装備を採用している。たとえば騒音の遮断には、ヘッドフォンのアクティブ・ノイズキャンセリング・システムを採用するのもそのひとつだ。

ワールドプレミアの場となったのは主力市場の中国・広州。メルセデスSUVのフラッグシップ、GLSのマイバッハ版も公開された。

ダイムラー会長兼メルセデス・ベンツ社長のオーラ・ケレニウスは、11月18日に開催された「アウト・モーター・ウント・シュポルト・コングレス」で、今後Aクラス未満のモデルはプログラムから外す、すなわちスマートは切り離し、AMGやマイバッハなどハイエンドなプロダクトに重点を置くと語った。マイバッハは現在のSクラスやGLSだけでなく 将来的にはEQSにも設定される可能性が見えてきたのだ。

リポート=キムラ・オフィス/Kimura Office ルボラン2021年2月号より転載

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