【2020年秋、ドイツ車トップ10!】「第4位・フォルクスワーゲン・ゴルフ」揺るぎない世界基準

成熟のピークに達したいまこそ新車買い!

本当に良いクルマというのは何万ピースものパズルが完成したようなもので、1ピースや一部の見栄えの良さで語ることは難しい。ベーシックなコンパクトハッチのゴルフが万人に支持されるのは動的/静的性能の総合力によるもの。世界の自動車メーカーのFF車のベンチマークとされるゴルフは、ペダルやステアリングの質感や操作フィールの統一感にまで目が向けられ、実用をカタチにしたフォルムは世代を超えて愛されている。そんなゴルフは本国では7から新世代の8へと世代交代し、日本での販売も終了間近だが、成熟のピークに達した新車で買うのも賢い選択。それなら“いま”なのだ。

この世にホットハッチというカテゴリーを生み出したゴルフGTIだが、最新モデルは高い機動性だけでなく実用性と快適性をも兼ね備えたマルチタレントぶり。特別仕様車のパフォーマンスは+15psの245psを発揮する2L4気筒ターボを搭載。可変ダンパーのDCCも備わる。

2013年に日本上陸を果たしたゴルフ7は、新世代のMQBプラットフォームの採用やダウンサイジングエンジンの搭載などにより、それまでも最良と言われていた走行性能や環境性能がさらに進化。2017年のマイナーチェンジではデジタル化も進み、インフォテインメントシステム(これがまた先を行きすぎていないのが万人に優しい)や運転支援技術の採用などにより商品力を強化。巷ではゴルフ7.5と呼ばれるほど深化した現行型はいま乗ってもホッとするホーム的な存在。パズルはほんのわずかな隙間もなく完成している。

飯田裕子/Y.Iida

フォト=郡 大二郎/D.Kori ルボラン2020年11月号より転載

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2020/10/26 07:00

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