【海外試乗】「アウディ・SQ7&SQ8」やはり、この誘惑には抗えない! V8ガソリン・ツインターボの悦楽

2020/10/14 11:00

アウディのフラッフシップSUV、SQ7とSQ8に4LV8ガソリンエンジンを搭載したホットバージョンがラインナップに加わった。2021年1月から欧州内で施行される排気ガス規制「EU6d」への対策に際し、従来のディーゼルよりもコストパフォーマンスが高いのが導入理由のひとつとされるが、そのV8からほとばしる官能度は、やはり別格の快楽だった!

官能的であり高効率なV8ユニット

まず今回のハイライトでもある、搭載されたV8ガソリンエンジンの話からスタートしよう。

2021年1月から欧州内では排気ガス規制「EU6d」が有効となる。その対策をとる上で、ハイパワーユニットの場合はコスト面からV8ガソリンエンジンが最良と考え、搭載モデルの発表へと至った。

アウディだけではなく、フォルクスワーゲン・グループのハイエンドブランド、ベントレーやポルシェに搭載されているこのエンジンは、開発コード825と呼ばれ、ポルシェ主導で開発が進められて生産も同社のツッフェンハウゼン工場で行われている。シリンダー挟角は90度、ボア×ストロークは86.0mm×86.0mmのスクエアタイプのエンジンで、総排気量は3996cc。ホットインサイドVと呼ばれるVバンク内に2基のツインスクロールターボがレイアウトされていて、最高出力は507ps、最大トルクは700Nmを発揮する。さらにシリンダー休止システム(COD)も備え、現代の社会性に寄り添った高効率なV8ユニットといえる。

AUDI SQ8

このパワーユニットが搭載されるSQ7およびSQ8は、シングルフレームグリルの大型化など、昨年末にフェイスリフトを終えたばかりだが、さらに今回はSQ7がメッキ、SQ8は艶消しブラックのダブルラメラグリルが採用され、より一層スポーツモデルとしての存在感が打ち出された。左右のヘッドライトユニットには「デジタル・デザイン」と呼ばれる破線状のデイライト兼ウィンカーライトがインテグレートされ、リアにも同様のデザインが採用されている。

AUDI SQ7

一方のインテリアは、ドライバー正面のバーチャルコクピットとダッシュボード中央に設置されたモニター類がフルデジタル表示へとアップデート。またインターフェイスとインフォテイメントシステムは、フォルクスワーゲン・グループのモジュールでは最新バージョンとなる「MIB-3」が採用され、メディアストリーミングはもちろん、群知機能を使ったコミュニケーションシステム「Car-to-X」も使用可能だ。

AUDI SQ8/ヘッドライトとテールライトには、デジタル・デザインと呼ばれる破線状のデイライト兼ウィンカーライトを採用。リアのアンダーガーニッシュなど、SQ7よりもさらにスポーティな印象。

冒頭に述べたように、すでにポルシェ・パナメーラやベントレー・ベンテイガに搭載されているパワートユニットだが、その始動はTDIエンジンでは得られない軽い吹け上がりと、官能的なエキゾーストサウンドを伴って目覚める。TDIエンジン搭載車でも0→100km/h加速4.8秒という俊足を見せたが、このV8ユニットは、総重量が3トン近い巨体でありながらも4.1秒で走り切る。

AUDI SQ8

また最高速度は250km/hでリミッター制御がかかるものの、郊外に出てクルージングを始めると「1、3、7、2、6、5、4、8」の点火タイミングが奏でる独特の低く力強いスポーティなV8サウンドが響いてくる。また前述したCODでは、低負荷のパーシャルスロットルが続いても、アクティブ・エンジン・マウントによって振動は皆無といえ、ドライバーはまったく気がつかないレベル。

AUDI SQ8

シャシー性能にも先進技術が導入され、48Vのネットワークによって起動するエレクトロ・メカニカル・アクティブ・ロール・スタビリゼーション(EAWS)は、ボディロールを最小限に抑え、コーナリング中の車両の傾きを大幅に減少させてくれる。

AUDI SQ7/SQ8とともに昨年末にフェイスリフトを受けたSQ7。オプションで3列目シート仕様を選ぶことも可能。インフォテイメントシステムは最新「MIB-3」が採用される。

V8ユニットを搭載したSQ7およびSQ8は今秋からドイツ本国で発売が開始されるが、現時点では価格はまだ発表されていない。また日本における発売時期や価格に関しての情報は、現在のところは未定となっている。

AUDI SQ7

AUDI SQ7

AUDI SQ7

リポート=キムラ・オフィス/Kimura Office ルボラン202011月号より転載

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