レクサスのフラッグシップ・クーペ&コンバーチブルで訪れる新しいニッポン/ニッポン再発見プロジェクト【第1回】

島下泰久
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2020/10/05 11:00

一部改良が行われたレクサスLC500にコンバーチブル が新設定された。日本の美意識が宿る繊細なデザインやマテリアル、最先端のテクノロジーを備えて、レクサスの新たな世界への挑戦が始まった。そのニューモデルの真髄とは何か? ジャパンクリエイティブの宝庫、福島を旅する中でその答えが見えてきた。

レクサスが追い求める美の本質が表現されている

2017年にレクサスの最上級クーペとしてLC500/LC500hが登場した時の衝撃は、とても大きなものだった。デザイン、走り、そしてクラフトマンシップといったプレミアムカーを構成するあらゆる面でレクサスが新しい、そして独自の地平を切り拓こうとしていることを示したLCは、まさにブランドのフラッグシップらしい存在として君臨している。

今回、旅のナビゲーターを務めたのはモータージャーナリストの島下泰久氏。レクサスの根底にある日本文化の真髄に想いを馳せながら福島の地を旅していただいた。

そして2020年。国内レクサス開業から15年という節目の今年、そのLCが一部改良を行い、同時に待望のオープンモデル、LC500コンバーチブルがラインナップに加わった。
“和テイスト”などとは真逆の、本質的な日本の美意識を、グローバルなプレミアムカーの文脈の中で表現しようと挑み続けてきたレクサス。今回は、そのひとつの到達点とも言える、この贅沢なクーペとコンバーチブル2台を連れ立って旅に出た。目指したのは福島県。伝統を踏まえながら今を志す場所、モノ、ヒトを追いかけてのロングドライブである。

福島県立美術館/Fukushima Prefectural Museum of Art:住所/福島市森合字西養山1番地・電話/024-531-5511※8月31日~2021年春頃まで改修工事のため休館。

室内に乗り込むのが惜しい……。眺めていて、そんな思いを抱かせるクルマは他にはそうはない。LCのエクステリアは優雅であり、同時に力強い。鍛え抜かれたアスリートの身体が、繊細な立体で描き出されたスーツをまとっている。喩えるなら、そんな感じだ。
今回のマイナーチェンジでは外観には一切手は入れられていない。しかしいまだ色褪せることを知らないその魅力の前では、当然そうあるべきだと言っていいだろう。

1984年に開館した福島県立美術館。設計を担当したのは福島県三春町出身の建築家・大高正人で、ル・コルビジェの弟子であった前川國男の元を経て、1962年に大高建築設計事務所を設立。落ち着いた佇まいでありながら、36年の時を経てもモダンさを失わない完成されたデザインは、LC500にも通ずる普遍的な美しさが感じ取れる。

ソフトトップを用いた2+2のコンバーチブルの美しさにも、まさに目が釘付けになった。ルーフを閉じたときのコンパクトなフォルムもいいし、開けたときの単に水平基調に収めるのではなく、キャビン後端をキックアップさせることで演出された2シーター的なパーソナル感も惚れ惚れさせられるもので、特にそのリアビューには心揺さぶられてしまった。

フォト=岡村昌宏/M.Okamura(CROSSOVER) ルボラン2020年11月号より転載

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