マクラーレンが新たな電動化アーキテクチャーを公開

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ハイブリッドパワートレイン搭載に特化して設計。超軽量カーボンシャシーを採用

欧州における新CO2規制はスーパーカーメーカーも例外ではない。そのほとんどが高価格車で販売台数も少ないので、少々燃費が悪くても罰金の影響はさほど大きくないかもしれないが、将来を見据えていくと電動化からは逃れられない。高性能だからCO2排出量が多くて構わない、という企業姿勢も今後は受け入れられないであろうし、最先端技術を提供するスーパーカーメーカーだからこそ次世代車のあり方には敏感でなければならないともいえる。
英国のスーパーカーメーカー、マクラーレンが新たに発表した次世代電動スーパーカー専用のアーキテクチャーもそうした動きのひとつと見ていいだろう。約30年前にF1マシンに初めてカーボンファイバー・モノコックシャシーを導入したマクラーレンは、この道では先駆者でもある。
その技術を生かした新アーキテクチャーはハイブリッド・パワートレインの搭載を前提としており、軽量なのはもちろん、フレキシブルな設計によりさまざまな方向性に対応できるという。設計から製造まで、すべてを英国シェフィールドにあるマクラーレン・コンポジット・テクノロジーセンターで行われ、公開された本体はごくシンプルな形状だが、軽量化に加えて安全性も高められている。
2011年に発売されたマクラーレン初の量産車であるMP4-12Cは画期的なモノセル・シャシーを採用していたが、この電動車両用アーキテクチャーはそれに匹敵する改革だとしている。また、このアーキテクチャーにより100%電動のEVスーパーカーの量産も可能となり、電動スーパーカーの時代の幕開けを告げる可能性も秘めている。
このアーキテクチャーを採用したニューモデルは2021年に発表されるというから、そう先の話ではない。昨年、日本でもマクラーレンのロードカー販売は大きく伸びたが、今年はその反動か、やや元気がない。新たなハイブリッド・スーパーカーの導入が日本での需要増に結びつくことになるのか。日本上陸を楽しみに待つとしよう。

設計から製造までマクラーレン・コンポジット・テクノロジーセンターで行われる。 軽量化に加えて安全性も高められている。

ルボラン2020年11月号より転載
田畑修
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