創業98年を迎える老舗画材店が手塩にかけたオリジナル「水彩画セット」をお供に初秋ドライブ【Style in motion 059】

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今年で創業98年を迎える老舗の画材店「月光荘」。 ここには店主自らが手塩にかけたオリジナル製品がたくさん。 暑い夏も終わり、初秋に向けてアート心をそそり、 ドライブのお供にも最適な、こんな水彩画セットはいかが?

※この記事はル・ボラン2015年10月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。

Watercolor Set GEKKOSO

今号が出る頃は、子供たちにとっては夏休みの宿題の追い込み時期かもしれない。宿題といえば、いまでも絵日記はあるのだろうか。子供の頃は絵を描くのが好きで、ほかの宿題はほったらかしでも絵日記だけは毎日楽しんで描いた。いまでも何枚かは残っており、なかなか味がある。

ああ、この才能をそのまま活かせばよかったのに。夏の終わりに少し感傷的になる。いや、まだ遅くはない。もう一度、絵日記を描こう!と絵筆を手にとることにした。みつけたのは月光荘の水彩画セットである。

月光荘は1917年に創業した老舗の画材店で、その趣ある店名は常連だった与謝野鉄幹/晶子夫妻が名付けたという。月も美しくなるこれからの季節にぴったりだ。店名に加え、トレードマークである「友を呼ぶホルン」もレトロで可愛らしい。

銀座の花椿通りにあるお店は、お洒落な文房具店のように入りやすい。小さな店内は周囲の爆買いとは別世界で、スタッフも道具選びから楽しみ方まで初心者の相談に優しく乗ってくれる。

はじめての水彩画セット
透明水彩絵の具基本12色セット、水彩アルミパレット(ふたつ折り)、筆3本セット、水筒袴2個付き、8B鉛筆+革キャップ、鉛筆削り、消しゴム、0Fスケッチブック(特アツ)、ちびショルダーバッグ(カーキ)/16,050円(税抜)

選んだのは、透明水彩絵の具3色と水筆ペン、アルミ小皿、スケッチブック。これをミニショルダーに収めれば完成だ。パレットのアルミ皿は猫柳色と名付けられた艶消しのシルバーで、これは光を反射せず、絵の具の色を正確にとらえるそうだ。そんな本格的な道具も描く前から上手くなったような気分になるじゃないか。画伯気どりで、早速近所の公園に出かけた。

さて何を描こうか。いきなり大樹では葉っぱが複雑そうだし、そうだ、水飲みの蛇口にしよう。しかし簡単そうに見えて、これがなかなか難しい。まるでボロボロのお地蔵さんだ。かなり落ち込む。これじゃあ、子供の頃の自分に笑われてしまう。

それでも何枚か描いてくると、なんとなくコツみたいなものがわかってきた。それはじっくり見て、上手く描こうと思わないこと。何よりも無心になって描くのが楽しい。

最近ではスマホで何でも簡単に写せるけれど、こうして対象に向き合うことでより記憶に残る。ドライブ先の光景や愛車を描いてもいいし、何気ない日常のスケッチにもいい。そんな余裕ある時間を過ごしたいと思う。

人に見せられるようになるのはまだまだ先だけれど、楽しい夏の宿題はいつまでも終わらないということだ。

月光荘・水彩画セット
1917年に創業して以来、色彩の持つ純な美しさ、透明感を追い求めている月光荘。同店の誇りは自家製品だけを扱い、これまで26の特許を得ていること。1940年、世界の標準色となったルリの青、コバルトブルーの技法を発見し、純国産第一号の絵の具を誕生させている。その後、新色コバルト・バイオレット・ピンク(月光荘ピンク)を発明し、こちらは世界油絵具コンクールで1位を獲得。この絵の具はのびと発色がよいことで定評がある。今回ご紹介するのは、最低限これだけあればまずは手軽に水彩画がはじめられるミニショルダーセット。3原色の透明水彩絵の具、水筆ペン、アルミ小皿×2枚、OFスケッチブック(特アツ)、ミニショルダー(キャメル)で6,630円(税抜)。こちらで物足りない方には、上にある「はじめての水彩画セット」もオススメ。お店は銀座8丁目にあり、1階は画材売場、地下には貸ギャラリーと喫茶、手紙製品の売場もある。

●問い合わせ先:月光荘画材店 http://gekkoso.jp/

フォト:小板直樹/ル・ボラン2015年10月号より転載

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2020/08/23 12:00

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