新型コロナウイルスの影響下で、今年の「レクサス・デザイン・アワード」は選考会がオンラインに!

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来年入賞者が発表される「レクサス・デザイン・アワード2021」の応募受付もスタート

レクサスはこのほど、「レクサス・デザイン・アワード2020」のグランプリ審査会をオンライン形式で8月に実施し、9月1日にグランプリを発表することを決定した。

リモート審査会では、6組の入賞者がオンライン形式で審査員およびメンターに向けて、自身が数カ月にもわたりアイデアを磨き上げ、追求してきた作品をプレゼンテーションする。世界的に著名な審査員4名がその内容をオンライン上で審査し、より良い未来をつくるためにレクサスが重視する3つの基本原則、「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」を最も具現化する作品をグランプリに選出する。

レクサスインターナショナル・グローバルマーケティング&PRジェネラル・マネージャーのブライアン・ボレーンは、「今年はコロナウイルス感染拡大の影響もあり通常とは異なる形でのグランプリ選考を行いますが、本アワードを通じて次世代を担うクリエイターの皆様への支援を継続し、レクサスもまた、そこでの学びを糧として新たな体験や驚きの創造に取り組み続けたいと思います」とコメントしている。

審査員のひとりを務めるニューヨーク近代美術館(MoMA)建築・デザイン部門のシニア・キュレーター、パオラ・アントネッリ氏は、「素晴らしいデザイナーは、困難な状況下でこそ鍛えられ、予期せぬ変化に対して個人や社会が向き合う手助けをするものです。今年の入賞者たちはこの状況下で自らの制作活動を続けるという困難を乗り越えました。オンラインとなるので、彼らに直接会えないことは残念ですが、彼らの取り組みと、審査会で披露されるアイデアを楽しみにしています」と想いを述べた。

なお、9月1日に公式ウェブサイトにてグランプリの発表と合わせ、入賞者に贈られる新しいトロフィーのデザインも発表される予定。新トロフィーは、2013年に開催された第1回目のレクサス・デザイン・アワード受賞者のTANGENT吉本英樹氏がデザインを担当し、今後も継続して同アワードで使用される予定だ。吉本氏は同アワードの受賞を機に活躍の幅を広げ、現在はロンドンを拠点に複数のグローバルブランドと協業するなど、クリエイターとして世界の第一線で活躍している。トロフィーは吉本氏のエンジニアリングの知見と日本の匠の技を融合したデザインとなる予定とのこと。

また、来年入賞者が発表される「レクサス・デザイン・アワード2021」の応募受け付けが開始され、10月11日までの受け付けを予定している。審査員およびメンター陣は今年秋頃に発表される予定だ。

なお、「レクサス・デザイン・アワード2020」のファイナリスト(6組の入賞者)は以下のとおり。

作品名:Biocraft

天然のバイオポリマーと最新のテクノロジーを組み合わせ、健康や環境に良い次世代の高機能素材を制作。日常に存在する汚染性のある素材にとって代わるだけでなく、二酸化炭素を吸収し、綺麗な空気を放出することを目的としている。

  • 受賞者名:サザーリンサント(米国)

ポール・サザーリンサントとギャレット・サザーリンサントは、ロサンゼルスに拠点を置くデザイナー。最新のデジタル手法や環境に配慮した素材、伝統的な工芸品などを調査し、自然とテクノロジーの要素をデザインに結び付ける。

  • 作品名:Feltscape

周囲からの遮断という哲学的なアイディアを形にする、呼吸をする雲のようなオブジェクト。フェルト生地とリサイクル素材のバイオプラスチックを原料とし、最先端の手法を用いて制作される。センサーと運動学的メカニズムを搭載することにより、人の呼吸に合わせて動く機能をもつ。膜状のリズムが速度を加速させたり減速させたりすることにより、体験者を安定した呼吸へと導く。

  • 受賞者名:テオフィル・ペジュ(フランス)&サルヴァトーレ・チチェロ(イタリア/活動拠点:英国)

テオフィル・ペジュ&サルヴァトーレ・チチェロは、ロンドンに拠点を置く建築デザイナー。ロンドン大学(UCL)バートレット校の建築学科卒で在学中は繊維複合材料を研究。伝統的な職人技とロボットによる革新的な製造技術を組み合わせたデザインを得意とする。

  • 作品名:Flash Pak

急な洪水発生時に街中で容易に救命具を入手できるよう、街頭に設置されることを想定したライフジャケット。洪水災害リスクが高い地域の人々を被害から守ることを目的としている。ライフジャケット本来の浮力を利用し、街灯に取り付けられた状態で水面に浮上することで、Flash Pakは水没することなく、被災者が容易に入手できる。

  • 受賞者名:ヤオクン・ウー(中国/活動拠点:米国)

ヤオクン・ウーは、ニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートで工業デザインを学ぶ学生。自分の理念や才能とデザインを通じて様々な問題に悩む人々の救いになりたいと考え、「デザインは普遍的でありながら人本来の温かみをもたらすべき」ということを信条としている。

  • 作品名:L.I.C.K.

入浴が困難な人々を助けるポータブルなボディークリーナー。表面に猫の舌のようなU字型の空洞があり、硬さの異なる突起が張り巡らされているほか、柔らかい素材とすることで、猫が舌を使って体を綺麗にするメカニズムを再現している。

  • 受賞者名:イリーナ・サモイロワ(ロシア)

イリーナ・サモイロワは、モスクワ国立ストロガノフ美術デザインアカデミー、家具デザイン専攻の修士課程で学ぶプロダクト&家具デザイナー。新しいデザインに着手する際、彼女はまず動物の形を観察し、その形が自然界でどのように作用しているのかを調査する。

  • 作品名:Open Source Communities

低コストで高品質なオープンソースを活用し、持続可能なコミュニティデザインの提案によって、発展途上地域の生活水準を改善するプロジェクト。特に自国のケニアで課題となっている持続可能な水質源の確保を、オープンソースの活用によって安定させることに主眼を置いている。

  • 受賞者名:BellTower(ケニア)(ジョン・ブライアン・カマウ、ジョイス・ワイリム・ガチリ、イアン・ギテギ・カマウ、エスター・ワンジク・カマウ、アービン・ブッカー・カマウ)

BellTowerは、オープンソースのシステムとテクノロジーによって問題解決に取り組むことを目標に掲げ、2014年に設立された。リスク管理、情報技術、設計、プロジェクト管理、戦略といった個々のスキルを集約し、個人や企業、産業のニーズに対応するオープンソースのコミュニティモデルの構築に取り組んでいる。

  • 作品名:Pursewit

流れるような新しいデザインで、裁縫がしたくなるようなミシン。裁縫の煩雑なプロセスをより直感的で触覚に頼る操作とすることで、視覚障がい者でも利用できるようデザインされており、雇用機会・収入源の創出に寄与する。

  • 受賞者名:アクサ・アジマル(パキスタン)

アクサ・アジマルは、パキスタンの国立科技大学を卒業した工業デザイナー。デザインはアイディアと実現性に趣向を凝らすことで問題解決の手段になるという信念を持つ。具体的な相互作用とデザインの実体験を通して、人々と製品のつながりがより良くなることを望んでいる。

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