新生「コスモスポーツ」の心臓部は800cc×2ローターで最高出力は340㎰?
マツダ伝統の銘柄、「コスモスポーツ」の復活を想定した予想CGを入手。今回は、そのエクステリアをご紹介しつつ復活の可能性を考察してみよう。
初代「コスモスポーツ」は、1967年に実質的な世界初の量産ロータリーエンジン車(厳密にはNSUヴァンケルスパイダーが先)としてデビュー。初代は完全な2シーターモデルで、その大胆なエクステリアデザインでも話題を呼んだ。この初代は1972年で生産を終えたが、1975年には「コスモAP」の名を冠した2ドアクーペが登場。1981年にデビューした3代目では4ドア仕様も追加されている。コスモの名が与えられたのは、1990年に登場した「ユーノス・コスモ」が最後。このモデルは世界初のトリプルローターのロータリーエンジン車として知られ1996年まで販売されていた。
さて、「ビジョン・コスモ」と名付けられた予想CGはドイツ在住のデザイナー氏が手がけたもの。そのエクステリアは、まさに初代コスモスポーツを彷彿とさせる仕上がりだ。グリーンハウスは、Bピラーを残してキャノピー風の形状に。初代の丸型ヘッドライトはシャープなLEDに置き換えられているが、薄く切れ上がったリヤエンドには同じくLED化されつつジェット機のアフターバーナー風だった初代に通じるテールライトが組み合わされている。
想定されたボディサイズは全長4380mm、全幅1840mm、全高1200mmでホイールベースは2,600mm。これは、ホイールベースを除き初代と2代目コスモAPの中間的ボリュームだ。また、搭載するパワーユニットは当然ロータリーで800cc× 2ローター。最高出力は340ps程度をイメージしているという。
とはいえ、残念ながらマツダからロータリーエンジン車が復活するという確定情報はいまのところない。ロータリーエンジンの50周年となった2017年にはコスモスポーツが復活するとの噂も出たが叶わず、2019年には中国マツダがSNSでロータリー復活を示唆したが具体的な動きはない。しかし、マツダが次世代ロータリーエンジンを開発しているという話は複数出ているので、ファンとしては期待して待ちたいところだ。
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