ひょんなことから1990年式のVWゴルフIIが我が家にやってきた!【島下泰久のヤングタイマーダイアリー】

島下泰久
AUTHOR
2020/06/02 11:00

いま巷で、密かなブームを巻き起こしているヤングタイマー。ここでは、人気モータージャーナリストの島下泰久が、ちょっと古いクルマを通して、コンディションを整えていく過程や、その道の達人と出会い語ることで、すべてのヤングタイマーを愛するクルマ好きに向けて情報発信をしていく、というもの。今回から「2nd Season」と題して、フォルクス・ワーゲン・ゴルフⅡ編に突入。乞うご期待!

※この記事はル・ボラン2018年5月号に掲載されたものを転記したものです。

○月×日ゴルフIIが来た!

関東地方に大雪が降った数日後……って、一体いつの話だよって感じですが、とにかく私は神奈川県相模原市にあるフォルクスワーゲン・ゴルフⅡ専門店「スピニングガレージ」にいたのでした。ハイ、実は我が家にフォルクスワーゲン・ゴルフⅡがやって来ることになったのです!
とはいえ、コレはちょっとした訳あり。私のであって、私のじゃないんです、このクルマ。実はこんなことがありました。

スピニングガレージ店主の田中延和さん(写真右)と“オレの”ゴルフⅡと記念撮影。これからお世話になります!

昨年のある日、Facebookを眺めていたら、旧知のスピニングガレージ店主の田中さんがゴルフIIを買い取ったという話がタイムラインに流れました。その文章は、さらにこう続きます。「当時もの二桁ナンバー付きのワンオーナー車。このナンバー残したいけど、品川管轄内で誰か車庫証明頼める人は……」と。
ウチ、ちょうど駐車場も空いていたので割と気楽に、よければどうぞとコメントしたら、あれよあれよと話が進み、とりあえずクルマは私の名義に。で、せっかくそうなったんだから何かやろうと、今回の企画を考えました。
実はスピニングガレージでは通常、車両は新しいユーザーが見つかってから、相談の上で整備内容を決めています。でも今回は、予め私が、自分が買うならここまでやるだろうというレベルまで整備をしてもらい、それをリポート。そして最終的には、それに見合った価格を付けて販売します。

新たに登場のヤングタイマーのゴルフⅡ。1990年式CLiの右ハンドル、3速ATという仕様です。走行距離は10万kmを少し超えたところ。内外装は、もちろんそのままとはいきませんが、悪い状態ではなさそうです。

この案を快諾していただいたことから、冒頭に記した通り、私はこの日、スピニングガレージを訪れていたというわけなんです。でも、知らない方もいらっしゃるかもしれませんね、スピニングガレージ。一体ここは、どんな店?

冒頭に記した通り、ここはフォルクスワーゲンの中でもゴルフIIの専門店。販売、整備、チューニング等々、まつわることすべてを網羅しています。圏央道の相模原ICから数分の所にある店舗は、何と敷地1千坪! ストックヤードも数カ所あり、在庫数は100台以上! そんなお店なので全国からゴルフIIの買い取り依頼が来るそうで、このクルマもまさにそうした経緯で引き取られてきたのでした。
「最近、ゴルフⅡを買いに来る若い人が増えています。『自分に似合うクルマはないかな?』って探して探して行き着くみたいです。ローンで、新車と比較して買っていくなんてこともありますよ」
そう言う若き店主、田中延和さんとの出会いは、ざっと20年くらい前のこと。取材にうかがったのがきっかけです。おそらくル・ボラン読者の皆さんの中には、元編集長の小倉正樹さんが足繁く通い、愛車ゴルフにあれこれ手を加えていたお店だと言えば、思い出す方もいるかもしれませんね。

クルマの紹介もしておきましょう。こちらは1990年式のゴルフCLi。右ハンドル、3速ATという仕様です。最初に書いた通り品川2桁ナンバー付きのワンオーナー車で、走行距離は10万kmを超えたばかりとなります。
ワンオーナーってひと言で言いますが、つまり30年近く所有していたってことですよ! スゴいですよね、考えてみたら。外装は、GTI用の大型前後バンパー、フェンダーモールが付けられていたり、ホイールが社外のものに交換されていたりと、微妙にドレスアップ済み。ヘコミなどは年式相応にはありますが、全体にはきれいですよね。

さすがワンオーナー! と唸らせるのがインテリアで、ファブリックシートは現在もすごく良い状態を保っています。内装がボロいクルマは直すのに物凄い手間がかかりますからね……。
機関については、それはもう色々やることがありそうです。それについては次回以降、順次リポートしていきます。現状でも、取りあえず走ることはできますよ。

ATということで軽快感は足りないですが、カッチリとした走りはまさに、これぞゴルフという感じ。四隅に手が届きそうなコンパクトさ、見切りの良さは、超絶新鮮です。

というわけでお店の周囲を少しだけドライブしてきました。久々に乗ったゴルフII、やはり当時の印象と同じで、振動や騒音は結構騒々しいですが、クルマの骨格はしっかりしていて、何より操作に対するリアクションのすべてがダイレクト。コンパクトなサイズと相まって、文字通りキビキビ走ってくれます。
エンジンはパワフルではないですし、ATも3速。お世辞にも速いとは言えないですが、走りは実直です。まさに、これぞゴルフという感じ。ただしアクセルペダルの動きがシブいのは気になるかな。当時の右ハンドル輸入車は、こんなものかなあ。
細かなチェックは次回から始めるとして、今回はホイールだけ、スピニングガレージの在庫の純正スチールホイールに交換しました。沢山の在庫の中から、一番ではなく二番目にきれいなヤツを選んでみた次第です(笑)。いやあ良いじゃないですか、このツルンとしたルックス。クルマが俄然、清廉な雰囲気に見えてきました!

記念撮影をするにしても、このホイールだけは交換したい! ということで、純正スチールホイールに交換。うーん、やっぱりいいね。

自分の名義になっただけにも関わらず、何だか愛着が湧いてきちゃった“オレの”ゴルフ。次回はスピニングガレージのいつものチェックメニューに沿って、じっくり確かめてみます。まさかの展開で“2nd.Season”を迎えたヤングタイマーダイアリー、次号もお楽しみに!

Shop Guide

スピニングガレージ

中古車選びからメンテナンス、車検、チューニング、ドレスアップ、保険、そして買取まで。とにかくゴルフIIのことなら何でもおまかせ。日本唯一の? ゴルフII専門店!

神奈川県相模原市緑区長竹2748-1
☎ 042-780-8198 http://www.spinninggarage.com/

フォト=佐藤正勝/M.Sato ル・ボラン2018年5月号より転載

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!