ニコンとジウジアーロ、コンタックスとポルシェデザインに続くアウディとライカの名作カメラ【Style in motion 029】

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2020/05/23 12:00

ライカならではの高度なデジタル技術と機能性が魅力のコンパクトデジタルカメラにアウディのデザインチームがデザインを手掛けた新シリーズが登場した。

※この記事はル・ボラン2014年2月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。

ライカ×アウディのコラボレーションモデル

第43回東京モーターショーではFCV、EV、PHVが多くの注目を集め、より現実味を増した。それも従来の低燃費やエコへの対応だけでなく、クルマ本来の走りを追求したスポーツクーペも多く、変革を強く感じさせたのである。次に買うクルマは、真剣にエンジンか否かで迷うかもしれない。

技術革新によって、その道具のあり方や楽しみ方自体も変わっていく。たとえば音楽や写真がそうだ。デジタル化でオーディオやカメラの機能はいまやスマートフォンに集約され、誰もがいつも持ち歩くようになった。そして楽曲や画像もインターネットで広く共有できるようになり、楽しみ方も多様化している。だが一方でスマホに取って代わられたコンパクトデジタルカメラは苦戦しているという。実用性や利便性だけでなく、道具には存在感や愛着も欠かせないということだろう。ライカCを手にしてそんなことを考えた。

これはライカのコンパクトデジタルシリーズでももっとも小さく機動性のあるクラスで、デザインをよりライカらしく一新した。手掛けたのはあのワルター・デ・シルバ率いるアウディのデザインチームだ。

どうしてカーデザイナーがカメラを? と訝しがるかも知れないが、2010年発表のライカ M9チタンですでにデザインを担当し、カーデザイナーの見地から革新的なアイディアを取り入れた。もともとカメラとクルマはデザインの親和性も高いのだろう。ニコンとジウジアーロ、コンタックスとポルシェデザインなど名作カメラは少なくない。

デ・シルバはかつてチェントロスティーレ・アルファロメオに在籍し、155、145、156、166を手掛けたのは周知の通り、現在はフォルクスワーゲングループのデザイン全体を統括する。そのチームの実力はライカCでも遺憾なく発揮されている。

フラットでシンプルなフォルムだが、マットな素材は滑りにくく、操作系も感覚的に扱える。これはライカデザインの基本でもあり、一度ライカを使えばモデルが変わっても操作に迷うようなことはない。そこには最高の描写のために、機能もデザインも最小限に割り切るというブランド哲学が貫かれている。

多くのカメラがレトロデザインを纏う中、ライカは一線を画す。そのデザインはブレることなく進化を続け、いつの時代のライカを手にしても新しいのだ。果たしてクルマはどうだろう?

ライカC
高性能なズームレンズ「ライカDCバリオ・ズミクロンf2.0-5.9/6-42.8㎜ ASPH.」を搭載。有効1210万画素の大型撮像素子との組み合わせにより、被写体のディティールまでを高精細に描き出す。開放F2.0の大口径レンズは、光量の少ない薄暗い場所でも美しい描写ができ、幅広いシーンで活躍。また、ライカのデジタルカメラとしてははじめて、スマートフォンやタブレットとの連携機能を実現するNFC、そしてWi-Fi機能を搭載する。そのスタイリッシュなボディのデザインは、アウディ社のデザインチームが手掛けたもの。ボディカラーはライトゴールドとダークレッドの2色が用意され、価格はオープンとなる(ライカストア価格は86,100円)。さらにカメラのスタイリッシュなデザインを引き立てる、上質なアルカンタラを用いた専用アクセサリー「ライカC用ツイスト(価格10,500円)」「ライカC用クラッチ(価格15,750円)」などもラインナップする。

●問い合わせ先:ライカカメラジャパン/TEL:03-5221-9501 https://jp.leica-camera.com/

フォト:松岡誠太朗 ル・ボラン2014年2月号より転載

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