スバルが電動化や安全性向上の戦略を発表

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トヨタの技術を使って新たなハイブリッド車を開発。安全面ではアイサイトをさらに進化させる

20年代の始まりに合わせて技術の方向性を示す「技術ミーティング」をスバルが開催。環境性能、安全性、走りの進化などその内容は多岐に及んだが、資本提携などで巨大メーカーの寡占化が進むなか、中堅メーカーであるスバルがどう生き残るか、という思いが伝わってくるものだった。
パワートレインではトヨタのハイブリッドシステム(THS)をアレンジし、縦置きである水平対向エンジンを生かした2モーターハイブリッドを提案。4WDの強みを生かしてエネルギー回生効率を高め、燃費向上を図れるとしている。また、2020年代半ばまでには4WDのピュアEVの投入も考えており、電動化を積極的に進めていく考えだ。今年発売予定の新型レヴォークに搭載予定の1.8Lリーンターボエンジンなど、市販直前の技術も紹介された。

トヨタのハイブリッドシステム(THS)をアレンジして、縦置きの水平対向エンジンをもとにした2モーターハイブリッド。

安全性に関してはステレオカメラ主体のアイサイトを一段と進化させ、交差点での検知向上、高速道路などでの運転支援拡大などを図るとしている。単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせで検知能力の向上を図るメーカーが多いなか、スバルは独自の道をキープ。この第4世代ともいえる進化型アイサイトも新型レヴォーグに搭載される予定で、近いうちにその効果を確認できるはずだ。衝突安全性に関しても、歩行者より高い位置に頭部が達する自転車事故に対応する外部エアバッグを開発しており、2020年代半ばまでの実用化を目指している。
スバルの得意分野ともいえる「動的質感」もさらに進化させるべく、細部の剛性を高めるだけでなく、ステアリング回りの摩擦低減などで操作に対する応答遅れを低減。コントロール性を高めれば気持ちよく運転できるだけでなく、危険回避性能など安全性向上にもつながる。こうした技術も2020年代前半には実用化する構えだ。
2030年にはスバル車での交通死亡事故ゼロを目指し、世界販売台数の40%以上を電動車両とする目標を設定するスバル。まずは近いうちに市販される新型イヴォークがその目標にどこまで近づいてくるのか、しっかり見極めたいところだ。

ル・ボラン2020年4月号より転載
田畑修
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2020/03/03 07:00

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