【国内試乗】「マツダ CX-30、CX-5、CX-8」マツダSUVに搭載された新技術を悪路で試す

下江 優太
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2020/02/12 11:00

マツダの最新SUVに搭載されたAWDおよび制御技術を体験できる試乗会が開催された。今年の試乗舞台は北海道剣淵試験場でなく山梨県にある富士ヶ嶺オフロード。マツダが誇るAWDの仕上がりはいかに?

悪路でスタックしても簡単に脱出できる

昨年までマツダのAWDおよび制御技術を体験できるイベントは、真冬の北海道で行なわれていたが、今回は雪のない富士ヶ嶺オフロードコースで開催された。
近年のマツダ車にダートやオフロードのイメージは合わないのでは……? と思ったが、今なお未舗装路の多い北米マーケットから悪路での走破性向上の要望があったという。そのため2019年の商品改良ではCX-5とCX-8の4WD車に悪路でのスムーズな脱出をサポートする「オフロード・トラクション・アシスト」を新採用。ちなみにCX-30は標準装備する。

CX-30/CX-30の4WDモデルでは狭い林道のようなセクションを走行。CX-30は都会派のイメージが強いが、SUVの名に恥じない悪路走破性が備わっていた。

CX-30

現在のマツダ車に搭載されている4WDは、i-ACTIV(アイ・アクティブ)AWDと呼ばれているもので、必要な時だけ後輪に駆動を振り分けるFFベースのオンデマンド式。システム構成こそ特に目新しいものではないが、タイヤの状態や走行環境を細かくセンシング。オンデマンド式の4WDにありがちな、後輪に対する駆動配分の遅れを排除している。その結果、滑りやすい路面でも常に4WDらしい安定性と駆動力が確保されるだけでなく、タイヤの無駄な空転を抑え込むことで経済性の向上にも貢献している。

CX-5/CX-5は「ヒルクライムコース」で試乗した。オフロードタイヤではなくノーマルタイヤを装着するが、約25度という急勾配のヒルクライムを難なく登り切った。

CX-5

実際に走らせると、そんな緻密な制御の強みは確かに実感できる。今回は3モデルに試乗したのだが、いずれも悪路で十二分な駆動力と安定性を発揮。オンデマンド式が不得手とする状況でも、4WDらしさが損なわれることはなかった。ちなみに悪路で脱出が困難な状況においても、新機能のオフロード・トラクション・アシストを作動させれば、4WDとトラクション・コントロールシステムが協調してタイヤの空転が制御され、路面に接地しているタイヤへ駆動力が分配されるので、スタック状態からの脱出がいとも簡単にできた。

CX-8/CX-8では大きな凹凸の「モーグルコース」と「すり鉢状コース」を試乗。

「オフロード・トラクション・アシスト」は4WD車のステアリングの右側にレイアウト。

取材協力=マツダ70120-386-919

フォト=小林俊樹/T.Kobayashi ルボラン2020年3月号より転載

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