“MBA”の話題のコンセプトカーを振り返る、市販化が期待されるも輝いて消えたクルマたち

BMWは現実路線

一方、BMWは2000年代に入って以降、来たるべき市販車の存在を意識させる“現実路線”が主流。ここ20年弱を見ると、コンセプトカー然としたZ9も外観には随所に後の市販車が透けて見える。また、現在まで受け継がれるBMWの革新的インターフェイス、iドライブが初披露されたのもこのモデルが最初だ。

CONCEPT CS/コンセプトCS

デビューは、2007年の上海オートショー。ボディは全長が5mを超える堂々たる体躯で、4ドアながらクーペらしく優美に伸びるフロントフードも特長的。本誌に掲載された当時は次期7シリーズの布石? ともいわれたがBMWによる最初のクーペ4ドアは2012年デビューの6シリーズ・グランクーペだった。

VISION Connected Drive/ヴィジョン・コネクテッドドライブ

「ヴィジョン」と名付けられたBMWのコンセプトカーは比較的現実的なものが多いが、2011年のジュネーブで発表されたこのモデルは“それらしい”仕立て。名前の通り、その目的は現在に至る「繋がる」機能をアピールすることにあったが、往年のZ1をイメージさせるスタイリングも特長的だ。

i VISION DYNAMICS/iヴィジョン・ダイナミックス

こちらは比較的新しいBMW iのコンセプトカーでデビューは2017年。市販車のi3にも通じるデザインからも明らかな通り、純然たるコンセプトカーではなく将来的にはi5としてデビューする見込み。ピュアEVとしてのパフォーマンスは、航続距離が600kmオーバー。最高速は200km/hという。

Z9

1999年のフランクフルト・ショーではクーペが、翌年のパリ・サロンではオープン仕様が発表。BMWにおける「ブックシェルフ・コンセプト」を提唱したデザイナー、クリス・バングルの作らしい造形は後の市販モデルに反映。現在に至る「iDrive」のインターフェイスも、このZ9で初披露された。

ル・ボラン2020年2月号より転載

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小野泰治
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