太平洋から押し寄せる雲が目の前に埋めつくす圧巻の風景(奈良県 大台ヶ原ドライブウェイ)【雲海ドライブ&スポット Route 58】

2020/01/12 12:00

熊野灘から大台ヶ原に押し寄せる圧巻の大雲海

標高1695mの大台ヶ原から海岸までは直線距離でわずか15kmしかない。ある意味、大台ヶ原は熊野灘に向かってそびえ立つ岩壁のような山なのである。

そこに内陸側から延びているのが、国道169号から分岐するかつての有料道路、大台ヶ原ドライブウェイである。国道との分岐から終点のビジターセンター駐車場までは約19kmの道のりで、そのうち登り始めの約3.5kmは対向車とのすれ違いにも苦労する険しい山道だ。しかし、そこを抜けると道路状況は一転して、ゆったりとカーブを描く稜線伝いの道となり、紀伊半島の山並みを眺めながら快適なドライブを楽しめる。

伯母峰峠の小さなトンネルから東側、ビジターセンターのある終点までの約15kmの区間は気持ちのいい稜線の道が続く。

大台ヶ原は九州の屋久島と並ぶ国内有数の多雨地帯で、年間の降水量は5000mmにも達する。そのため雨上がりの早朝などは、あたりの谷筋から雲が湧き、雲海となることも珍しくない。

ただし、大台ヶ原の雲海のハイライトは道路の先にある。終点の駐車場から延びる登山道には、正木峠など眼下の熊野灘を一望にできる場所があり、早朝、そこに太平洋から雲が押し寄せてくると圧巻の雲海風景となる。

アクセスガイド

大台ヶ原までは、西名阪道・郡山ICや国道25号・名阪国道の針ICから南に下っていくと90km前後、ともに2時間あまりの道のり。南の熊野尾鷲道路・熊野大泊IC(紀勢道の無料区間)からだと、国道42号から東吉野街道(国道309号/169号)を通って約85km/3時間ほど。大台ヶ原直下の尾鷲市から東吉野街道に抜ける国道425号は、非常に険しい山道で、大雨が降ったあとなどは通行止めになることも多いので注意してほしい。

Data【Route 58 大台ヶ原ドライブウェイ】
雲海遭遇率 ★★★
雲海の季節 春~秋

◎所在地/奈良県上北山村
◎ルート/県道40号・大台ケ原公園川上線
◎区間距離/約19km
◎最高地点/標高1574m
◎冬季閉鎖/12月~4月中旬

【A】大台ヶ原ビジターセンター
大台ヶ原の豊かな自然を学べる施設

吉野熊野国立公園のなかでも特別保護地区に指定されている大台ヶ原は、東大台と西大台という2つの地区に分けられ、西大台地区は自然保護のため立ち入り制限もある。こうした豊かな自然、歴史や文化を学ぶことのできるのがビジターセンター。周辺には早朝からの雲海見物に便利な宿泊施設もある。

●9:00〜17:00/冬季休館/上北山村小橡660-1/TEL 07468-3-0312

【B】入之波温泉元湯 山鳩湯
全国的にも珍しい炭酸重曹泉の名湯

伯母峰峠の北麓、大迫貯水池の岸辺にひっそりとたたずむ一軒宿。全国でも珍しい含炭酸重曹泉の名湯で、吉野杉の湯船は源泉に含まれる大量のカルシウム成分などが付着し、まるで岩風呂のようになっている。日帰り入浴も可能(入浴料800円)。川魚や猪肉など、山の幸をたっぷり使った料理も評判となっている。

●1泊2食付き11,880円〜/水曜定休(冬季は火曜も)/川上村入之波/TEL 0746-54-0262

【C】ゐざさ本店
笹の葉でくるんだ奥吉野伝統の押し寿司

ゐざさ寿司はサケの押し寿司を笹の葉でくるんだ奥吉野の伝統料理。ゐざさ本店では定番のサケのほかにサバ、タイ、アジなどを使った柿の葉寿司も販売していて、好きな組み合わせをパッケージングできる。8個入り1,036円〜。お土産にもいいし、ひと口サイズなのでドライブ中の間食にもぴったり。

●8:30〜17:00/定休なし/上北山村河合353/TEL 07468-2-0008

観光情報

上北山村役場 TEL 07468-2-0001
川上村観光協会 TEL 0746-52-0111

文:佐々木 節/撮影:平島 格

『雲海ドライブ&スポット』より転載。掲載データなどは2017年8月末時点のものです。実際におでかけの際は、事前に最新の情報をご確認ください。

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