プラットフォームには「カリナン」譲りの「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用
ロールス・ロイスの4ドアサルーン、「ゴースト」の次期モデルと思われるプロトタイプがニュルブルクリンクで高速テストを開始した。ゴーストは2009年に「200EX」として初公開。同年の上海モーターショーでゴーストと改名され、日本市場にも投入された。ロールス・ロイスでは「ファントム」に次ぐラグジュアリーサルーンで、ライバルは「ベントレー・フライングスパー」や「メルセデス・マイバッハS600」とされている。
今回キャッチされた開発車両は、フルカモフラージュされた状態だったためディテールは不明。しかし、観音開き式の「コーチドア」を継承し、ファントムに似た薄型ヘッドライトや伝統的な「パルテノングリル」でロールスらしさをアピールしており、Aピラーからトランクリッドに至るルーフライン形状からは現行モデルよりスポーティなシルエットに仕上げられていることも予想できる。
その基本骨格は、SUVの「カリナン」と同じアルミニウム集約型の「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用。ボディ剛性を筆頭に基本性能が大幅に引き上げられる。生産は英国ウェスト・サセックス州で行われる予定だが、開発と検証プログラムの一部はBMWのR&D部門が担当しているようだ。
搭載するパワーユニットは、「BMW M760i」用をベースとする6.6L V12気筒ツインターボが最有力で最高出力は585psを発揮。遅れてプラグインHV仕様が追加される可能性も高いが、M760iのように4WDが搭載されるか否かは現段階では不明だ。
今回はキャビン内の撮影にも成功しているが、デジタルクラスターや大型のインフォテインメントスクリーンの存在を確認。ロールスの一員だけに、装備品は最新のアクティブセーフティシステムを筆頭に充実したものとなるだろう。注目のワールドプレミアは、2020年内という説が有力だ。
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