ドライバーがEVを充電設備に持って行くのではなく、ロボットが駐車しているEVに充電しに行ってくれる
12月26日、フォルクスワーゲンはEVのバッテリーを自律走行・操作によって充電する「モバイル充電ロボ」を開発したと発表した。
この充電ロボは、駐車中のEVのバッテリーを“勝手に”充電してくれる。EVユーザーは、その駐車場にクルマを駐めたときにバッテリーの充電を望む場合、スマートフォンにインストールされたアプリの操作によって、駐車場に待機中の充電ロボを起動。ユーザーがクルマから離れている間、充電ロボは自律走行によって指定されたクルマに移動し、さらに給電ソケットの抜き挿しを含む操作を行ってくれる。
充電ロボは自律走行・操作機能を備えたロボットと、電気エネルギー貯蔵デバイスに分かれており、自律ロボットが十分な電力を貯蔵しているデバイスを連れて指定されたEVに充電しに行く。貯蔵デバイスは最大50kWのDC急速充電を可能にするものだ。
自律ロボットには当然、カメラやレーザー、超音波センサーが組み見込まれており、駐車場内で移動する際の障害物を検知して接触を防ぐ。もちろん自律ロボットと貯蔵デバイスは、駐車場の規模に合わせて導入台数が調整可能だ。
この充電ロボを導入することで、充電スタンドの設置が不要になるため、駐車場の設備にかかる作業および投資を抑えられるほか、EVユーザーはスマートフォンアプリの操作だけで充電が済ませられるというメリットがある。
この充電ロボはまだプロトタイプの段階で、実用化の時期は決まっていない。だが、こんなロボットが働く駐車場が増えていけば、EVユーザーがいま以上に増えていくきっかけとなりそうだ。
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