フォルクスワーゲンのピュアEV、ID.シリーズの最新作がLAデビュー!

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電動グランドツーリングワゴンの新提案

11月7日、フォルクスワーゲンは11月17日に開催されるロサンゼルス・オートショーの前夜祭において、EVのコンセプトモデル「ID.SPACE VIZZON」を初披露すると発表した。

フォルクスワーゲンの「ID.」シリーズといえば、同社の新世代EVシリーズとして今年9月のフランクフルト・モーターショーで発表されたゴルフクラスのコンパクトモデル「ID.3」が記憶に新しい。「ID.3」は11月からドイツ・ツヴィッカウ工場での生産がスタートしており、日本への導入も期待されている。

このたび披露されるコンセプトカー「ID.SPACE VIZZON」は、電動グランドツーリングワゴンの提案となる。グランツーリスモのエアロダイナミクス性能が与えられたワゴンボディにSUVの居住性を組み合わせ、ロングツーリングをより快適なものにするモデルとして、EVの新しいカテゴリーを提案する。

プラットフォームは「ID.3」で採用された新世代EVプラットフォーム「MEB(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス)」。モーターやバッテリーのスペックをはじめとする詳細は今のところ明らかにされていないが、ボディのフロントやルーフは空気抵抗低減に寄与した形状の採用により、高水準のエアロダイナミクス性能を実現。最大航続距離は590km(WLTPモード)にまで引き上げられると同社は説明。

キャビンは乗員が快適に過ごせる広さが確保され、コックピットにはデジタル技術を積極的に採用。また、りんごジュースの生産時に発生する残留物の一部を使用した人工皮革「Apple Skin」をインテリアのマテリアルに用いるなど、サスティナブルな原料の採用がユニークだ。

現時点ではコンセプトの段階だが、2021年の後半に市販型が発表される予定。同社では北米や欧州、中国などでの発売を見込んでおり、市販化する方針を強調している。

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