フォルクスワーゲンとダイムラーがドイツ国内で裁かれる

田畑修
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ディーゼル排ガス不正でフォルクスワーゲンは社長と会長が起訴、ダイムラーは1017億円を支払う

フォルクスワーゲン・グループ(VW)とダイムラー・グループの巨大企業2社が、ドイツの検察当局に裁かれる事態が発生している。ともにディーゼル車の排ガスデータ偽装によるものだが、フォルクス・ワーゲンに関してはドイツのブランズウィック検察庁がフォルクスワーゲン現社長のヘルベルト・ディース氏、同社監査役会長のハンス ・ ディーター ・ ペッチュ氏、偽装が発覚した2015年に社長だったマルティン・ ヴィンターコーン氏の3人を9月24日に起訴。罪状は偽装問題の公表を遅らせ、株主に損失を与えたというものだが、今後、独立裁判所で争われる。
フォルクスワーゲン側はこの起訴内容を否定し、法的な報告義務を果たしていたと反論。検察の主張は誤りであることは法廷で明らかになると強気の姿勢を示しており今後の裁判の行方が注目される。
一方のダイムラーはシュツットガルトの検察庁から8億7000万ユーロ(約1017億円!)の罰金支払いの通知がきたと自ら発表。ディーゼル排ガス偽装車を十分検査せず市場へ出したことが問われたもので、ダイムラーはこの罰金支払い命令に従う考えを表明。かなりの金額ではあるが、すでに対策費用として42億ユーロを計上しており、この支払いが業績に影響をおよぼすことはないとし、これで一連の捜査は終了したという見解も示している。
対照的な対応を見せるフォルクスワーゲンとダイムラーだが、企業トップの起訴と罰金支払いを同一次元で語ることはできない。フォルクス・ワーゲンがどこまで争うのか予断を許さない状況だけに、先行きが見通しにくいというのが正直なところ。続報を待ちたい。

ル・ボラン2019年12月号より転載

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