ランドローバーのマラリア実態調査が完了

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特殊な装備を備えたディスカバリーが7350㎞を走破。マラリア撲滅に一歩近づく

アフリカでは高熱とともに命を奪うマラリアがいまだ猛威をふるっている。その蔓延を少しでも防ごうと、ジャガー・ランドローバー社はランドローバー基金を立ち上げ、英国の王立地理学会ともに「モバイルマラリアプロジェクト」の名で撲滅活動を進めている。そのひとつとしてランドローバー・ディスカバリーをベースとした移動式の調査・治療車両を提供。今年もその車両ともに研究者らが8週間をかけてナミビア、ザンビア、タンザニア、ケニアの4カ国、7350㎞を走破。なかなか撲滅が困難なマラリアの実態を探る調査を完了している。

今回のプロジェクトで使用するディスカバリーは、ジャガー・ランドローバーの特別車両開発部門の「SVO」が特別にチューンした。

この調査車両は高性能車などを手がける同社のSVOチームが製作し、冷凍冷蔵庫、DNA抽出・解析システム、テント、スタック脱出用レスキューキットなどを搭載。道路の整備されていないアフリカを走り回り、通常では研究所へ送付するなどして結果が分かるまで数週間かかるDNA解析をその場で実施。効果的な成果が得られたという。
その90%がアフリカで発生し、年間数百万人の犠牲者が出ているというマラリア。日本にはなかなか情報が伝わらないが、ランドローバーがその撲滅に貢献をしているということは知っておきたいところ。2020年からは新世代に生まれ変わったディフェンダーが投入されるというこのモバイルマラリアプロジェクト。さらなる活躍を期待したい。

ル・ボラン2019年11月号より転載

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田畑修
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