ミッドシップフォーミュラ初の成功作となったシルバーアロー「アウトウニオン Pヴァーゲン」【世界の傑作車スケルトン図解】#17-1

全ての画像を見る

戦後のレーシングカーたちにも絶大な影響を与えた

1930年代後半、国家的プロジェクトとしてグランプリレースに挑んだドイツ勢。同時代に最強を誇ったメルセデス・ベンツと熾烈なバトルを展開した画期的なミッドシップマシンが、アウトウニオンのPヴァーゲンである。白銀のカラーリングから、メルセデスとともに「シルバーアロー」あるいは特異なスタイルから「シルバーフィッシュ」とも呼ばれたPヴァーゲンは、戦後のレーシングカーたちにも絶大な影響を与えた。

AUTO UINON TypeC

1:ラジエターを通過した熱気からコクピットを守るインナーカウル
2:ノーズに置かれたラジエター
3:深い冷却フィンを持つブレーキドラム(リアも)
4:トレーリングアームとトーションバーによるフロントサスペンション
5:ボディパネルはすべてアルミニウム
6:チューブラーフレーム構造シャシー
7:センターロックのワイヤースポークホイール
8:片側シングルジョイントと横置きリーフスプリングによるスイングアクスル式リアサスペンション
9:4速MT
10:ルーツ型スーパーチャージャー
11:45度V型16気筒OHVエンジンは6005㏄で最高出力520㎰、最大トルク88.7kg-mを発生
12:燃料タンク

AUTO UINON

■生産年:1934~1939年
■生産台数:55台(参考値)
■国籍:ドイツ

Specification/AUTO UINON TypeC
■全長×全幅×全高=3920×1690×1020mm
■ホイールベース=2910mm
■車両重量=-
■エンジン種類=水冷V型16気筒OHV+スーパーチャージャー
■総排気量=6005cc
■最高出力=520ps(382kW)/5000rpm
■最大トルク=88.7kg-m(870Nm)/2500rpm
■トランスミッショッン形式=4速MT
■サスペンション形式=前 トレーリングアーム、後 スイングアクスル
■ブレーキ=前 ドラム、後 ドラム
■タイヤサイズ=前 5.50-19、後 7.00-19

テクニカルイラスト:大内 誠

■関連記事

関連記事

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!