トヨタGAZOOレーシングから「ハイラックス」でエントリー
FIA世界耐久選手権(WEC)2018-2019スーパーシーズンを成功のうちに終えたフェルナンド・アロンソとトヨタGAZOOレーシングは、今後数カ月に渡り協力を続け、ダカールラリー2020参戦予定のハイラックスで一連の走行テストを行う。
自身の比類なきモータースポーツキャリアをさらに広げるための新たなチャレンジとして、アロンソは今後5カ月間、トヨタGAZOOレーシングのダカールラリーチームと連携。過酷なラリーレイドに慣れるためにヨーロッパ、アフリカ、中東でハイラックスでの走行トレーニングプログラムを実施していく。
ル・マン24時間レースで2度優勝。FIA世界耐久選手権の現チャンピオンであり、F1の世界チャンピオンを2度獲得、またデイトナ24時間レースでも優勝したアロンソは、モータースポーツの中でも最も過酷なカテゴリーの一つであるダカールラリーに挑むためのオフロードドライビングスキルの向上を図る。
アロンソは8月20日から23日にかけてアフリカ南部の砂漠でテストを続け、9月13日から14日に開催される南アフリカのクロスカントリーシリーズ第5戦、2019ハリスミス400ラリーにて初の実戦に臨むが、極端に勝負には拘らず実戦を通じてのテストを行うことを目的としている。
トヨタ車はダカールラリーでワークスチームだけでなくプライベーターからも長年愛用されており、今年初めに行われたダカールラリー2019では4輪部門の合計エントリー数の4分の1以上を占めるまでになった。カタール出身の元オリンピック選手であり、ラリーレイドの伝説的存在でもあるナッサー・アルーアティヤが駆ったハイラックスもトヨタGAZOOレーシングに初のダカールラリー総合優勝をもたらしている。
1978年に始まったダカールラリーは、南米に開催地が移り10年が経過したが2020年はサウジアラビアに開催地が移ることで新たな開幕を迎える。
今回のチャレンジに関して、アロンソは次のようにコメントしている。
「トヨタGAZOOレーシングと一緒に、また新たな冒険を続けられることを本当に楽しみにしています。2017年11月にトヨタのクルマを初めて運転して以来、2018-2019 WECスーパーシーズンでル・マン24時間レース2連覇、チームチャンピオンの獲得、更にチームメイトのセバスチャンと一貴と共にドライバーズタイトルを獲得することができました。今年初めにオフロードラリーの体験をして、ラリーカーに長く乗っていたい気持ちが残りました。サーキットレースとはまったく異なることはわかっていましたが、前回のハイラックスでの走行テストは非常に有意義な経験でした。走行を重ねるごとに自信を持てるようになり、改善することができました。今後数カ月間の走行トレーニングで、ハイラックスのことをさらに知り、チームと協力していけることを本当に楽しみにしています。私はさまざまなモータースポーツのカテゴリーで、常に新しい挑戦に挑んでいきたいと思っていて、今はそれを叶えてくれる素晴らしいチームにいると思っています」
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