知ってるようで知らなかったー! 国内における輸入車のセールス状況を解説

■輸入車モデル別新車登録台数トップ20
2009年〜2018年(1月〜12月)

※JAIA調べ輸入車モデル別トップ20の推移を元に作成

2016年にゴルフの牙城が崩れミニがトップに
2015年まで28年連続で輸入車モデル別トップを保ってきたフォルクスワーゲン・ゴルフ。ブランド別ランキングでは、その2015年にメルセデスに首位を譲ったフォルクスワーゲンだったが、ゴルフの牙城は守っていた。しかし翌2016年、3代目ミニがディーゼル車追加などで台数を伸ばし、一方で7代目ゴルフは新型車効果がやや薄れたこともあって台数を減らし、ミニが首位に立つ。輸入車史上に残るこのトップ交代の後も、バリエーションの充実などでミニが3年連続でゴルフを上回っている。また、ゴルフに次ぐ台数を販売し、半期では首位に立ったこともあるBMW3シリースは、2013年にクーペが4シリーズに分離されたこともあってランキング順位を下げ、代わってCクラスが3位常連となる。ドイツ勢以外ではボルボ40シリーズがXC40の好調で順位を上げる一方、2009年の11位を最高に手堅くベスト20の常連だったフィアット500が’18年にランク外に去ったのはちょっと寂しい。

左からBMW 3シリーズ、フォルクスワーゲン・ゴルフ。ゴルフVIIモデル末期ゆえにランキングの順位を下げているが、新型ゴルフVIIIが登場すれば順位に変動がありそうだ。

■車両価格帯別 輸入乗用車新規登録台数の推移

※JAIA調べ車両本体価格帯別、輸入乗用車新規登録台数の推移を元に作成。分析対象は、外国メーカー輸入乗用車新規登録車のみ。価格帯表示の価格は、東京地区車両本体価格を使用(原則として、毎年12月末現在)。価格帯分析は、同一型式に複数にモデルが設定されている場合は、そのうちの代表的なモデルの価格、またはそれらの最低価格を採用。

全体の価格上昇に加えて超高価格車が倍増
10年前の2009年はリーマンショック直後で高価格車の需要が落ち込んだが、その後300-399万円の販売が増加。2013年、2014年はVWゴルフの販売増で200-299万円が10万台を超えているが、その2年後の2016年には300-399万円が最多シェアを奪っている。メルセデス・ベンツが首位に立った時期とほぼリンクするが、2018年にはワンランク上の400-499万円も200-299万円を上回り、輸入車の価格帯は完全に上方にシフト。円安が続いたことによる輸入価格上昇も加味されたと見られる。また、見逃せないのが600万円以上の価格帯で、10年前に比べて900-999万円は2.2倍、1000-1999万円は2.6倍、2000万円以上は3.7倍にも増えている。株価の上昇などを背景に、いわゆる富裕層の輸入車購買欲が高まったようだが、一方で興味深いのが2016年、2017年と1万台を切っていた199万円以下の輸入車が2018年は倍近くに増えている点だ。

左からランボルギーニ・ウルス、ポルシェ911 カレラ4S。ヒットしているウルスは2816万円。新型911カレラSは1666万。今年は増税もあり輸入車の価格設定は気になるところ。

ル・ボラン2019年8月号より転載
田畑修
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2019/07/30 14:00

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