【比較試乗】「ハイ! メルセデス」で一躍ときのクルマへ。Aクラスはコンパクトカーのトップバリューか?

新時代を予感させながら欧州車然としたAクラス

さて、あらためてAクラスである。右手でシフト操作して、左手でCOMANDシステムを操る近年のメルセデスが貫く“個性的な”操作系は、メルセデスを乗り継ぐ人には常識となったが、他車から乗り換えると多少の慣れは必要かもしれない。それでも冒頭で触れたMBUXを含めて未来感は満点で、その操作ひとつひとつをエンタメ的に楽しむことができるし、慣れれば使い勝手は抜群だ。

03.VOLKSWAGEN GOLF TSI HIGHLINE TECH EDITION

’17年のアップデートで、フロントシートの開発に外科医がアドバイザーとして参加するなどして、着実に商品力を上げたV40。パワーユニットは1.5Lと2Lのガソリンのほかに2Lのディーゼルも用意。

新開発の1.3L 4気筒ターボはとにかく軽快で、動力性能に不満はない。操作系の感触もエンジンと同じく軽やかに仕上げられている。何もかも重くて昔ながらのメルセデス像に安心感を抱くのなら、肩すかしを食らうかもしれない。曖昧でミスもある人間の操作に、あえて重くてダルな操作系で対処していたのはもう昔のハナシ。今や賢い電子デバイスに頼れるのだから、安全性を維持したまま快適性や省燃費性能などの効率論を考えた結果として、この“軽さ”は歓迎できる。MBUXを内包したワイドスクリーンにイルミネーションに、という光りモノばかりが目立つインテリアの雰囲気にも合う。しかし決して軽薄なものではなく、メルセデスらしい重厚な設えのもとにこれらを成り立たたせているのには関心する。

04. PEUGEOT 308GT LINE BlueHDi

ガソリンエンジンに近いフィールが特徴の1.5Lディーゼルターボを搭載。エクステリアのリアアンダーガーニッシュやレッドステッチが施されたシートやステアリングがスポーティさを掻き立てる。

これら4車を前に、昔ながらの硬質で重厚な欧州車像を知る人にこそ、新しいAクラスや308で新時代を感じて欲しいと思えた。逆に初めて輸入車に乗る方や、最新の電子機器に慣れきった若者にこそ、ゴルフやV40で伝統的な工業製品としての魅力を味わって欲しい。その上でグレード選びを含む結論は、洋服の好みと同じように自分の感性に委ねたい。

リポート:中三川大地/D.Nakamigawa フォト:郡 大二郎/D.Kori ル・ボラン6月号より転載

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