【海外試乗】「メルセデス・ベンツ CLAクーペ」走りもルックスも格段にアップデート! 自己表現に成功したコンパクトクーペ

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2019/07/13 14:00

手に入れた動力性能はこれぞメルセデス!

Aクラスのアップデートに続き2代目へと進化したCLAクーペ。お馴染みのMBUXに、早くも改良が加えられたのもトピックだが、兄貴分CLSとデザイン言語を共通とする美しいボディラインや格段に高まった走行性能は目を見張るもの。オリジナリティ溢れる4ドア・コンパクトクーペとして、実に魅力的な仕上がりと言えるだろう。

最上級のCLA250とCLA250 4マチックには2L直4ガソリンターボ・エンジンが搭載され、0-100km/h加速は6.3秒、最高速度は250km/hをマーク。

2013年に登場した初代モデルの累計販売台数は実に75万台。ニッチかと思いきやメルセデス・ベンツにとって非常に重要な存在となったCLAが、初めてのフルモデルチェンジを行なった。まず注目すべきは、人気の一番の要因であるデザインだろう。メルセデスの最新デザイン言語である“センシュアル・ピュアリティ”にのっとり、そして兄貴分であるCLSの最新型にならって、そのエクステリアはキャラクターラインの類が可能な限り削ぎ落とされたシンプルで美しいものに仕上がっている。

インテリアの多くは先に発売したAクラスと共通。CLAクーペから、ダッシュボードのタッチスクリーンやセンターコンソールのタッチパッドに手を近づけることで、画面メニューを操作できる「MBUXインテリアアシスト」が新たに導入された。

先代と比べて全長は48mm伸ばされて4688mmに。実は同じ本国仕様の数値で、Cクラスを2mm凌駕している。これと同時にノーズ前端も約50mm下げられているという。全幅もやはり53mmワイド化されて1830mmに。ただし、左右ドアミラー間の幅はむしろ狭められているから、取り回しは悪くなっていないとメーカーは主張する。そして全高はマイナス2mm。つまり俄然ロー&ワイド化が進められているのである。サイズアップの狙いはまずはデザインとは言え、それは同時に室内空間の拡大にも繋がっている。特に後席は筆者の場合、頭がルーフに完全に触れてしまった先代に対して、新型では背もたれが立ち過ぎている感はあるものの、まずまず普通の姿勢で座っていられるようになっている。

走りに関する部分は、基本的には新型Aクラスとほぼ共通と言っていい。主に試したのは日本にも導入予定の2Lターボエンジンを積むCLA250 4マチック。それに19インチのタイヤ&ホイールを履き、可変ダンピングシステムを装着した仕様である。
感心させられたのは、そのライドコンフォートの質の高さだ。路面からの当たりの柔らかさはまさにメルセデスの味わい。確認しないで乗ったら、19インチタイヤを履くとは信じられないほどだ。それでいてうねった路面を突破した時にはバウンシングがぴたっと収まるなど、きちんと締めるべきところは締めてくれる。前席も快適だが、その印象が後席でも変わらないことにも唸らされた。こういうクルマ、そうは多くない。それでいてコーナリングも十分な軽快感を味わわせてくれる。実は新型CLAはAクラスよりトレッドが拡大されており、しかもそれはホイールオフセットではなくサスペンションそのものの変更で実現されている。また、リアサスペンションにトーションビーム式の設定はなく全車サブフレームマウントのマルチリンクとなる。こうして快適性とスポーツ性を、ともに高いレベルへ引き上げているのである。

トランク容量は460Lを確保している。

動力性能も十分に満足できる。先代より30㎰のパワーアップを実現したエンジンは高回転域までよく伸びて気持ちいいサウンドを奏でるし、DCTの切れ味鋭い変速も心地良く、ドライブを楽しませてくれた。
デザインは魅力を増し、先代ではお世辞にも褒められたものではなかった走りは、これぞメルセデスという深い味わいを備えるに至った。日本のユーザーにとってどうかという観点では、少なくとも最初は可変ダンピング機構の設定が見送られていること、そしてサイズアップがどう捉えられるかが気になるが、それでも商品力は凄まじく高い。
日本での発売開始は年末に間に合うかどうかというところだという。今回試乗したCLA250 4マチックのほかCLA220d、CLA180などの導入が予定されているとのことだ。

リポート:島下泰久/Y.Shimashita フォト:メルセデス・ベンツ日本 ル・ボラン2019年6月号より転載

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