軽量かつ高剛性を追求しつつもプレミアムで上質なホムラの新作スポーツ・ホイール

太田 輝
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2019/07/01 07:00

ホムラが世に出す第3のカテゴリー

ホムラは、レイズの誇る解析技術や製造テクノロジーを駆使して、優美なルックスとダイナミックな機能性をバランシングさせたホイールを生み出すプレミアムブランドだ。

元々は、ホムラがリリースしていたのは2×7に代表されるコンフォート系のプレミアムカーに向けたコンサバティブなメッシュホイールだった。トラディショナルなカタチの中に、普遍的な美しさを追求しつつも緻密に計算されたフェイスの奥行きや、スポークの角度や太さ、断面形状によりブランド・オリジナルの表情を創造し表現する、それがホムラ・デザインの真骨頂である。

設定されるサイズは20インチのみで、19インチが今夏に発売される予定だ。

そして、伝統的で古典的なスタイルでは飽き足りないというユーザーからの要望に応えて、第2弾としてプログレッブなホイールをラインアップさせた。例えば2×7TWでは、7本のクロス・スポークで構成されるメッシュデザインのスポーク全体を斜めにツイストさせた上で、リバースリムを採用して視覚的にスポーティで大径に見えるデザインを採り入れ、上質感溢れるアバンギャルドな1本に仕上げて魅せた。では、ホムラが打つ次なる一手とはなにか? 新作の「ヒューガHP10」はコンフォート、アバンギャルドに続く第3のカテゴリーとしてホムラが挑むスポーツ系のホイールだ。それも、単なるスポーツホイールではなくてプレミアムブランドが放つからには、エレガントな佇まいを見せることはマストの条件であり、その上でスポーツ性が追求されている。

スポーツ系の第2弾となる7本スポークの18/19インチをラインナップするHP07を現在開発中。

さて、スポーツを標榜するからには軽量性と高剛性は必須条件だが、ヒューガHP10ではRCFとリバースリムを用いて両者を実現させている。まず、RCF(レイズキャストフローフォーミング)とはなにかというと、リムをスピニングによって圧延する工法で、リムを薄肉化することによって軽量化を図っている。次に、2×7TWでは見栄えのために使われたリバースリムだが、ヒューガHP10では負荷のかかるインナーリムの剛性を向上させるために採用されている。

ホイールセンター部のナットホールの間には「HYUGA」と「HP10」の文字がマシニングで削り出されておりプレミアムホイールであることを主張している。センターキャップもヒューガ用に新たに作成されている。

果たして、軽量で高剛性なホイールということは約束されたが、実は10本スポークの形状も緻密に計算されていた。軽量化のためにスポークは極細だが、スポーク天面の折れ角が付いた部分は応力が集中するため左右の幅が広げられており、真正面から見るとスポークはひし形になっている。スポークとリムとの接合部も幅を広げて強度を確保するとともに、応力を一カ所に集中させないように滑らかな曲面だけで構成されている。

軽量化のために極細身に仕上げられたスポークの角度が付いている部分は、応力が集中するために幅が広げられている。スポークを真正面から見るとその形状はひし形に。

大きな開口部は見た目の軽量性をアピールし、10本スポークが安定感と上質な雰囲気を演出する。表情豊かな立体的な形状とセンターを上手く演出したデザインワークはホムラの得意とするところだ。スポーティとエレガンスの彩りを巧みに採り入れたこの1本は、プレミアムカーの足元に新たな息吹を吹き込むに違いない。

フォト:宮越孝政 ル・ボラン6月号より転載

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